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医師こそ読むべき『透析を止めた日』2025年01月12日 16時17分55秒

m3.com に連載中の『けっこう楽しい開業医ライフ』。
本日掲載の第19回目は、書評を書きました。
『透析を止めた日』(堀川惠子・講談社)についてです。

https://www.m3.com/news/iryoishin/1252044

血液透析の患者が、透析を維持できなくなるほど、全身状態が悪化したら、医師はどうしたらいいのか?

それがこの本の最大の課題です。
ぼくはこの本を読んで、自分の無知を知りました。
医者って医療の守備範囲が狭く、自分の専門外は勉強しようとしない傾向があります。
だけど、それではダメ。そういう保守的な姿勢が医療をダメにします。

この本を読んで、鹿児島県には松本秀一朗先生という立派な(腹膜)透析医がいることを知りました。
今朝、先生と初めてメールを交わし、先生のお考えの深さに圧倒されました。
松本先生の医療は、医療を超えて、社会運動になっています。
つまり医療に変革を迫っている。
これには頭が下がります。
自分にも何かできることはないでしょうか。

ぼくは63歳になり、医者人生も終盤戦に入ろうとしています。
残りの時間で何ができるか、よく考えてみようと思っています。

透析は関係ないなんて思わないで、医者であれば『透析を止めた日』を読んだ方がいいと思います。
まず医師こそが読むべきです。

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