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量子コンピューター始動2023年04月01日 19時24分44秒

国産初の量子コンピューターが利用開始になるそうです。
量子ってなんでしょうね? ぼくもよく分かりません。
従来のコンピューターが0と1を使って計算していたものを、量子コンピューターでは、0でも1でもある状態の量子を使って計算するそうです。
従来のコンピューターとは桁違いのパワーがあり、スーパーコンピューターが何万年もかかる計算を数分でこなすと言いますから、桁違いというか、次元が異なります。

この世の仕組みは数学でできていますから、計算が早くなれば革命が起こります。
人工知能もそうだし、ゲノム医学、ゲノム創薬、エネルギー問題、地球環境、すべての分野に貢献するでしょう。

しかしながら例によって日本はこの分野で世界で後塵を拝しています。
理化学研究所が開発した初号機は、心臓部分である量子ビットが64個。これに対して欧米では数百。
最終的には100万個の量子ビットが必要で、最終目標まではまだまだ道のりは遠い状況です。

量子ビットの最初のアイデアを出したのは、実は日本人研究者なんですよね。
しかし、国はその研究を支援しませんでした。それが今日の低迷につながっています。
研究には2つの種類があって、「0から1を作る研究」と「1を発展させて100にする研究」があります。

文科省などの国家機関は100にするための応用研究にはお金を出しますが、0を育てていこうとしません。
この研究は何の役に立つのかということは常に問われます。
だけど、研究なんて個人がやるものではありません。
日本中の研究者たちが「役に立たない」研究を、まるでレンガを積み上げるように日々研究しています。総がかりで。
すると、5年とか10年経つと、それが立派な壁になって聳え立っているのです。

だから基礎研究の一つ一つは役に立たなくていいのです。
国の偉い人が、そういうことを正しく認識できていないと、日本は科学立国の位置から滑り落ちます。
私たちは、日本人がサイエンスの分野でノーベル賞を取るたびに大喜びしますが、そうした受賞理由の研究はだいぶ昔に行われていたものが多いと知っておいた方がいいでしょう。
近い将来、日本人のノーベル賞受賞者は激減して、中国人がたくさん取ることになりますよ。必ず。
サイエンスの覇権争いはアメリカと中国になるでしょう。

ただ、まだ諦める必要はないので、量子コンピューターの開発にはこれからの力を入れてほしいですね。
それから自然エネルギーも。本当は日本が先陣を切らなければいけなかったのに、完全に周回遅れになってしまいました。

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