日本には基本的に移民はいません。しかし技能実習生という形で3年間の「移民」を受け入れています。
受け入れているというか、来てもらわないことには、基盤産業が成り立ちません。
問題は将来にわたって技能実習生が来てくれるかという点で、経済成長がまったくできない日本は、東南アジアの人々からは魅力を失っている現実があります。
こういった人たちが来てくれないと、日本の産業は足元から崩れてしまうかもしれません。大変大きな問題です。
難民の問題はもっと大きくて、日本くらい非人道的国家は先進国の中ではちょっとないでしょう。
日本人には、いわゆる「非白人」に対する強烈な差別意識があり、そうした人権感覚が難問問題にもろに出ています。
ウシュマさんも死亡事故はあまりもひどかったので、世論を少し動かしたと思います。
ぼくもこの事件に関して知人の新聞記者にいくつか相談されましたが(詳しくは書けない)、虐待死のようなことが入管の中で起きていたと思います。
本書は、そういった今の日本にとって大切なテーマを扱っています。
他人事ではなく、自分の問題として本書を読んでみてください。
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