母子手帳の中に入っている便色カードは、あまり有効に使われていないようです。これは便の色をチェックすることで胆道閉鎖を早期に発見するためのツールです。
胆道閉鎖はたいへん難しい病気で、生直後に胆道が消失するために、胆汁が肝臓に滞り、たちまち肝硬変に陥ります。手術を行なっても、胆汁がきちんと流れるようになる患者は2/3程度に留まります。1/3の子どもには肝臓移植が必要です。
さらに治った思える子どもたちも、成人になるまでに肝硬変が進行します。すると結局2人に1人は肝臓移植が必要になります。肝臓移植は命懸けの大手術です。手術が行える病院も限られています。臓器を提供する親にも大きな影響を及ぼします。
この病気は生後60日以内に診断がつけば、肝臓移植になる可能性が下がります。便色カードをぜひ有効活用してください。
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