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嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか(鈴木 忠平)2021年11月10日 20時56分43秒

嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか
現在ベストセラーだから・・・という理由よりも、ぼくは昔から落合ファンなので読んでみました。
落合さんがドラゴンズの監督を務めた8年間の記録です。
最初、目次を見たときにイヤな予感がしました。それは、各章のタイトルが選手の名前だったからです。
まさか選手にインタビューしたものを集めた本ではないのか? そんなことを考えてしまいました。
ところがそういう単純な本ではありませんでした。

筆者は1977年生まれですから現在、44歳。外科医で言えば、最も脂が乗った腕前の時期と言えるでしょう。しかし落合番になったときは、末席の記者。駆け出しだったわけです。
たたでさえ、物おじして落合さんの談話を取ってくることができないのに、落合さんは寡黙な人です。そしてちょっと謎をかけるような短い言葉を発します。
だから、スタートは医者で言えば、研修医のようなものです。
そして落合邸にくり返し足を運び、次第にバンキシャとして落合さんに(少しずつですが)食い込んでいきます。
そうした筆者の姿がとてもよかったです。

落合さんを描くにどうしたらいいか、それは選手から見た落合監督との関わり合いを描いていくことで、人間・落合の実像を炙り出すという方法を取っています。
落合さんは選手のときもプロでしたが、監督になってからもプロでした。つまり自分は「契約」によって球団と結びついているのであり、自分の仕事は「勝つ」こと。
それに徹します。そしてそれを選手に要求します。
「お前を好きだから使っているんじゃない。使える選手だから使っている」という台詞が落合監督の全てを表しています。
だから、選手たちにも「使ってもらえる選手になれ」とプロであることを求めます。

勝ち続けた落合監督は、事実上、解任されます。
なぜでしょうか? それは勝ちすぎたからでしょう。勝って年棒が上がりすぎたために、コストカットの対象になったのでしょう。
中日新聞社内の派閥闘争のあおりもあったかもしれません。そこは詳しくは書かれていませんでした。
サブタイトルは「落合博満は中日をどう変えたのか」ですが、変わってないんじゃないですか?
変わったのは選手で、「中日」は変わらなかったと思います。

44歳の筆者には、若さによる筆のシャープさと、成熟期にある文章の深さがありました。やや比喩的表現が多いかなとも思いましたが、470ページを一気に読ませる筆力は見事です。
落合さんへのロングインタビューなしに、落合さんの人間を深く描いたのは見事な取材と構成力だったと思います。
おススメの1冊です。
なお、この本は、カバーデザインも秀逸だと思います。

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