先日、お亡くなりになった京都大学の学生さんの闘病記です。
ぼくは、闘病記をよく読みます。そして悲しいことに本が出版されてしばらくすると、著者の訃報が伝わってくることが結構あるんですよね。
この本もそんな展開でした。
闘病記をよく読む理由は、闘病記が人間の本質の部分を掘り下げていくからです。
人ってなんだろうと常日頃からよく考えますが、人間は死に接すると「置き換え不能」な自分と対面せざるを得ません。すると自分って何かが見えてくるんですよね。
また、死はあらゆる人が経験することではありますが、死とは何なのか誰にもよく分からないという部分があります。
その分からない死に対して自分なりを答えを用意しようとあがくのが、闘病記だと思うのです。
ぼくはあまり体が丈夫でなく、社会人になってからこれまでに7回入院しています。
死を考えたことも何度もあります。
しかしその一方で、病気による死の切迫感よりも加齢によるそれの方が切実だったりするのですよね。
人生の後半戦に入って、残りの人生をどう生きるか、これまで以上に真剣に考えるようになりました。
これからも闘病記は読んでいこうと思っています。
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