白夜 渡辺淳一 ― 2020年11月09日 09時55分48秒
白夜の5巻を読み返しました。
この本は、若き日に読んだときには面白さが分かりませんでした。
5巻は、医学か文学か渡辺淳一が迷う場面ですから、若い医師であったぼくには、ちっとも興味を持つことができなかったのです。
ただ、数年前に読み返したときは、文学と医学の葛藤は分かるなと、興味をもって読みました。
ただ、今回、3度目の読書で、ちょっと感情移入できない点もややありました。
結局、渡辺さんは作家になって大成功したのだから、医学を捨てて正解だったのでしょう。
作家のセンスというのは、言葉の豊かさだと思います。
自分が見たり、聞いたり、感じたりしたことを、心の中に留めておかないで、どんどん言語化する。友人と、あるいは配偶者と会話して抽象的な気体みたいなものをどんどん言語によって固体化していくのですね。
そうすると物語る言葉が生まれてきます。
白夜の面白さは、やはり1巻に凝縮されているかな。入手困難かもしれませんが、オススメできます。
この本は、若き日に読んだときには面白さが分かりませんでした。
5巻は、医学か文学か渡辺淳一が迷う場面ですから、若い医師であったぼくには、ちっとも興味を持つことができなかったのです。
ただ、数年前に読み返したときは、文学と医学の葛藤は分かるなと、興味をもって読みました。
ただ、今回、3度目の読書で、ちょっと感情移入できない点もややありました。
結局、渡辺さんは作家になって大成功したのだから、医学を捨てて正解だったのでしょう。
作家のセンスというのは、言葉の豊かさだと思います。
自分が見たり、聞いたり、感じたりしたことを、心の中に留めておかないで、どんどん言語化する。友人と、あるいは配偶者と会話して抽象的な気体みたいなものをどんどん言語によって固体化していくのですね。
そうすると物語る言葉が生まれてきます。
白夜の面白さは、やはり1巻に凝縮されているかな。入手困難かもしれませんが、オススメできます。
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