がんになった緩和ケア医が語る「残り2年」の生き方、考え方(関本 剛) ― 2020年10月01日 21時29分30秒
肺がんが脳に転移しており、余命の中央値は2年という状態です。
43歳の若さで、あまりにも過酷な運命です。
そして筆者は緩和ケア医。これまで1000人以上の看取りをしてきましたが、近い将来、自分が家族に看取られる運命にあるのです。
ま、ちょっと筆舌に尽くしがたい。
そのせいなのか、この本では自分の内面をとことんまで追究していません。
緩和ケア医の仕事を続けている以上、書けないこともあるのかもしれません。
たとえば、絶望的な気持ちとか。自暴自棄になりそうな気持ちとか。
先生は凛としていて、生きられる命を生き切るというプライドみたいなものがにじみ出ています。
だから今でも真摯に仕事に取り組んでいて、本書は自分の苦悩より、患者さんのこと、仕事の内容に比重があるようです。
ぼくが同じ運命になったらどうするかな?
仕事を放り出して旅行にでも行くかな?
それとも最後まで診療をするかな?
やっぱりちょっと想像がつきません。当事者にしか分からない世界なのでしょう。
しっかりとした文章で、いい本でした。
43歳の若さで、あまりにも過酷な運命です。
そして筆者は緩和ケア医。これまで1000人以上の看取りをしてきましたが、近い将来、自分が家族に看取られる運命にあるのです。
ま、ちょっと筆舌に尽くしがたい。
そのせいなのか、この本では自分の内面をとことんまで追究していません。
緩和ケア医の仕事を続けている以上、書けないこともあるのかもしれません。
たとえば、絶望的な気持ちとか。自暴自棄になりそうな気持ちとか。
先生は凛としていて、生きられる命を生き切るというプライドみたいなものがにじみ出ています。
だから今でも真摯に仕事に取り組んでいて、本書は自分の苦悩より、患者さんのこと、仕事の内容に比重があるようです。
ぼくが同じ運命になったらどうするかな?
仕事を放り出して旅行にでも行くかな?
それとも最後まで診療をするかな?
やっぱりちょっと想像がつきません。当事者にしか分からない世界なのでしょう。
しっかりとした文章で、いい本でした。
さいえんす川柳 「研究者あるある」傑作選 (ブルーバックス) ― 2020年10月04日 21時41分43秒
本屋さんでこの本を見つけたときは、腰が抜けそうになりました。
いやあ、ブルーバックスも思い切ったことをやりましたね。
どうやら編集は、ぼくが以前からよく知っている I さんのようです。
科学者のあるあるを川柳で詠んだもの。みなさんも考えてみてはいかがですか?
10月11日締め切りで、現在募中だそうです。
https://bluebacks.kodansha.co.jp/special/science-senryu/
え、ぼく? はい、応募しました。採用されたら報告しますね。
いやあ、ブルーバックスも思い切ったことをやりましたね。
どうやら編集は、ぼくが以前からよく知っている I さんのようです。
科学者のあるあるを川柳で詠んだもの。みなさんも考えてみてはいかがですか?
10月11日締め切りで、現在募中だそうです。
https://bluebacks.kodansha.co.jp/special/science-senryu/
え、ぼく? はい、応募しました。採用されたら報告しますね。
『発達障害 最初の一歩」発売です! ― 2020年10月06日 23時55分01秒
Amazonから『発達障害 最初の一歩』が発売になりました。
https://amzn.to/34nHqcc
可愛がってあげてください。見本も届きました。写真を載せておきます。どうぞ宜しくお願いします。
https://amzn.to/34nHqcc
可愛がってあげてください。見本も届きました。写真を載せておきます。どうぞ宜しくお願いします。
コロナと生きる (内田 樹, 岩田健太郎) ― 2020年10月09日 20時57分12秒
これは大変おもしろい本でした。
ただ、内田さんと岩田先生の対談がおもしろかったわけではありません。
ある意味で、対談になっていない。
内田さんは社会・政治・経済のことを語り、岩田先生はコロナ感染症のことを語っていました。
そしてそれぞれがおもしろかったというわけです。
内田さんの切れ味は相変わらず抜群で、知識も深いし、思索も深いなといった感じです。
岩田先生の本はこれまでに何冊も読んだことがありますが、今回の本での語りはとても良かった。
コロナに対する科学的な分析も良かったし、内田さんと渡り合う教養の深さも立派でした。
あ、こういう人なんだなと初めて分かりました。
なぜこのふたりが対談を?と思いましたが、神戸つながりなんですね。
もう少し出版を遅らせて、第2波の分析までやって欲しかった気もします。現在ベストセラーです。
ただ、内田さんと岩田先生の対談がおもしろかったわけではありません。
ある意味で、対談になっていない。
内田さんは社会・政治・経済のことを語り、岩田先生はコロナ感染症のことを語っていました。
そしてそれぞれがおもしろかったというわけです。
内田さんの切れ味は相変わらず抜群で、知識も深いし、思索も深いなといった感じです。
岩田先生の本はこれまでに何冊も読んだことがありますが、今回の本での語りはとても良かった。
コロナに対する科学的な分析も良かったし、内田さんと渡り合う教養の深さも立派でした。
あ、こういう人なんだなと初めて分かりました。
なぜこのふたりが対談を?と思いましたが、神戸つながりなんですね。
もう少し出版を遅らせて、第2波の分析までやって欲しかった気もします。現在ベストセラーです。
朝日新聞 Web 論座に寄稿 ― 2020年10月11日 21時40分46秒
「発達障害 最初の一歩」を上梓したタイミングで、朝日新聞 Web 論座に、この本を書いた背景を述べました。
今日から数日の間は、無料で全文読めますので、ぜひ、ご覧になってください。
https://webronza.asahi.com/national/articles/2020101000003.html
どうぞよろしくお願いします。
今日から数日の間は、無料で全文読めますので、ぜひ、ご覧になってください。
https://webronza.asahi.com/national/articles/2020101000003.html
どうぞよろしくお願いします。
がんと生き、母になる 死産を受け止めて(村上 睦美) ― 2020年10月15日 11時26分04秒
闘病記で最も大事なことは、自分の心の中をとことん掘り下げることです。
そういう意味において、本作は闘病記として非常に奥行きのある出来になっています。
ただ、文学作品ということから離れて、著者の選んだ生き方を考えると、ちょっと賛同できない。
夫が反対しているのに、凍結受精卵を子宮に戻すなど、健康な人であれば何の問題もありませんが、難病を抱えた人がやることではないでしょう。
実際、ご主人が著者を詰っていました。
もし、著者が出産で命を落としたら、残った家族はどうなるのでしょうか?
悪性リンパ腫の主治医にも内緒に妊娠するって・・・ぼくが主治医なら、とうてい許すことはできない話ですね。
帝王切開の日にちを「仏滅」だから変更してくれとお願いする場面とか、こうしたことで医者に余計な仕事を増やさないで欲しいと思います。それから勝手にプレドニンの量を減らすとか。
著者は双子のうち、ひとりが子宮内胎児死亡になります。この死産を著者は数年にわたって引きずります。
ここの部分ははっきり言って感情移入できませんでした。
ぼくら夫婦も死産の経験があります。火葬してお墓を作って、今でも悲しい思いがあります。
家内は墓参りに行こうとしません。悲しいからでしょう。
でも、この著者の執着はちょっと読んでいて痛々しく、あまりにも個人的過ぎる感情だと感じました。
読者が置いていかれるというか。
闘病記というのは、個人の究極を描くことで一般性を獲得できることがよくあるのですが、本書は極めてプライベートな1冊だったような気がします。
最後まで読ませる力は見事だと思いますが、あまりにも痛々しい描写は読者を選ぶでしょう。
最後に蛇足。
現在、闘病記は、ネットの情報過多もあり、あまり売れないそうです。
特に読んでいて、切ない、痛い、つらいものは大手出版社は本を出さない傾向にあるようです。
ぼくも書きたい話があるのですが、今のところ話に乗ってくれる出版社はありません。
そういう意味において、本作は闘病記として非常に奥行きのある出来になっています。
ただ、文学作品ということから離れて、著者の選んだ生き方を考えると、ちょっと賛同できない。
夫が反対しているのに、凍結受精卵を子宮に戻すなど、健康な人であれば何の問題もありませんが、難病を抱えた人がやることではないでしょう。
実際、ご主人が著者を詰っていました。
もし、著者が出産で命を落としたら、残った家族はどうなるのでしょうか?
悪性リンパ腫の主治医にも内緒に妊娠するって・・・ぼくが主治医なら、とうてい許すことはできない話ですね。
帝王切開の日にちを「仏滅」だから変更してくれとお願いする場面とか、こうしたことで医者に余計な仕事を増やさないで欲しいと思います。それから勝手にプレドニンの量を減らすとか。
著者は双子のうち、ひとりが子宮内胎児死亡になります。この死産を著者は数年にわたって引きずります。
ここの部分ははっきり言って感情移入できませんでした。
ぼくら夫婦も死産の経験があります。火葬してお墓を作って、今でも悲しい思いがあります。
家内は墓参りに行こうとしません。悲しいからでしょう。
でも、この著者の執着はちょっと読んでいて痛々しく、あまりにも個人的過ぎる感情だと感じました。
読者が置いていかれるというか。
闘病記というのは、個人の究極を描くことで一般性を獲得できることがよくあるのですが、本書は極めてプライベートな1冊だったような気がします。
最後まで読ませる力は見事だと思いますが、あまりにも痛々しい描写は読者を選ぶでしょう。
最後に蛇足。
現在、闘病記は、ネットの情報過多もあり、あまり売れないそうです。
特に読んでいて、切ない、痛い、つらいものは大手出版社は本を出さない傾向にあるようです。
ぼくも書きたい話があるのですが、今のところ話に乗ってくれる出版社はありません。
プレジデント・オンラインに登場その1 ― 2020年10月15日 12時27分23秒
プレジデント・オンラインに登場その2 ― 2020年10月20日 16時19分03秒
臨時休診 ― 2020年10月22日 06時46分54秒
10月21日から私は入院をしています。
外科的な病気です。コロナではありません。
このためホームページを更新することができません。
おそらく、10月29日ごろから診療を再開できると思います。
早く快復したいです。
ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません。
外科的な病気です。コロナではありません。
このためホームページを更新することができません。
おそらく、10月29日ごろから診療を再開できると思います。
早く快復したいです。
ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません。
ホームページを更新しました ― 2020年10月25日 12時28分29秒
胆嚢管結石による胆嚢炎のため、18日(土)〜19日(日)に高熱、21日(水)に耐えがたい腹痛が出現し、緊急入院になりました。
入院の上、絶食・抗生剤投与を行い、症状が改善しました。
25日(日)に退院し、
26日(月)〜27日(火)は自宅療養します。
29日(木)から診療を再開する予定です。
予防接種・健診の日にちが変更になったご家族、定期の薬の処方ができなかったご家族には大変なご迷惑をおかけしました。
本当に申し訳ございません。
入院の上、絶食・抗生剤投与を行い、症状が改善しました。
25日(日)に退院し、
26日(月)〜27日(火)は自宅療養します。
29日(木)から診療を再開する予定です。
予防接種・健診の日にちが変更になったご家族、定期の薬の処方ができなかったご家族には大変なご迷惑をおかけしました。
本当に申し訳ございません。
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