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NHK特報首都圏「小児がんサバイバー」2015年10月23日 20時48分04秒

NHK特報首都圏「小児がんサバイバー」を観ました。
過剰に暗くなく、過剰に希望的でもなく、良い番組だったと思います。

小児がんサバイバーの問題は二つあって、一つは社会の側の理解です。
しかしこれは、医療側がどんどん情報を発信していかなければ理解を得ることはできません。
ですので、社会問題は、医療側の問題でもあります。
もう一つは、純粋に医療の問題。
誰がサバイバーをフォローアップしていくのかという問題です。
晩期合併症は多岐にわたり、難しい疾患も多いので、開業医の先生には解決できません。
すると、ある病気の専門家(内科医)の力が必要になります。
ところが、そういった医師たちは、「小児がん」に対して知識もなければ思い入れもありませんから、本腰を入れて取り組む人がいません。

だからぼくはこう考えます。
小児科医または小児外科医が、永久にフォローアップを続ける。
そして問題が発生したら、その医師が、内科の専門家に相談する。これに尽きると思います。
すると一つ問題が発生します。
「小児医療センター」とか「こども病院」とかには、成人の内科医が存在していないことです。
つまり、子どもの専門施設では「小児がん」を治療すべきではない? ええ、その通りだとぼくは思います。

そもそも、「こども病院」という発想自体が数十年前のもの。
現在では成育医療とか思春期医学という考えが擡頭しています。
「こども病院」で「こどもの病気」を完結させるのは相当無理があります。

現在、全国にある小児医療センターは、すべて引っ越しをして、大学病院などの総合病院にくっつけて、附属センターにすべきです。
これは、産科と新生児科も一緒。
周産期センターが千葉県内のあちこちにあって、しかし、小児外科医のいない施設が散在するなんて、税金の無駄遣い、非効率的医療以外の何物でもありません。

千葉県で言うならば、小児がんはすべて千葉大病院で治療した方がいいと思います。
大学病院ももっと本腰を入れて、「小児がんサバイバー科」という診療科を作って専属の医師を配置するくらいの取り組みが必要だと思いますよ。
あ、開業医にならずに、ぼくがそれをやれば良かった!

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