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なかなかプライドを持つことは難しい、開業医2014年12月22日 22時42分07秒

今年の12月は、開業して初めてと言っていいくらいインフルエンザが大流行しています。
特にぼくのクリニックの近隣の小学校と中学校はかなり惨憺たる状況になっており、どういった対策をとっているのか疑問になります。

クリニックは連日大混雑で、先日は、クリニックの外に違法駐車する人がいて、近隣住民からクリニックへ苦情がきました。
違法駐車は道路交通法違反という法律違反です。
なぜうちのクリニックのスタッフが近隣住民に謝罪するのか理解に苦しみますが、とにかく日本は法治国家ですので、法律を破るのはやめましょう。

今日も130人の患者さんがお見えでした。
軽症の人は少なく、ほとんどのお子さんが熱発していました。
こちらも疲労困憊しますが、一人ひとりに、テーラーメイドではないにしても一生懸命、知恵をしぼって診療に当たっています。

しかし所詮開業医なんて軽く見られるのか、某学校から2人の患者が「インフルエンザかどうか検査を受けてくるように」と言われて当院を受診しました。
このうち1人は、すでにぼくが診察をして、検査はせず、「インフルエンザではない」と「診断」していた子です。
もう1人は、明らかにインフルエンザとは思えない軽症の風邪でした。
ここで保護者と押し問答をしても困るのは親ですから、ぼくは検査をしました。
結果は二人とも陰性。
当たり前ですわ。
こっちは28年にわたって、子どもが生きるか死ぬかの瀬戸際で必死の治療をやってきたんです。

ところがガッコウの先生は、ぼくの「診断」などは無視して、ぼくに「検査」をやらせる訳ですね。
ま、下請けですね。
こういう仕事をやっていると、なかなか自分の職業にプライドを持つことは難しい。

開業医の中には「予約制」を取り入れて、一定の人数に到達するとそれ以上は診療しないという先生が何人もいます。
それって法制上は問題ないのでしょうか?
ぼくも可能ならば、1日にせめて60人くらいで診察をやめたいです。