11月1日の夕刻に宮崎県に移動しました。
障害者自立応援センター「YAH ! DO みやざき」からのご招待です。
空港に出迎えてくれたのは、事務局長の山之内さん。
電動車いすですから、僕がすぐに分かるのは当たり前なのですが、山之内さんも僕を見た瞬間に声をかけてくれました。
がっちり握手して初対面を祝いました。
ヘルパーさんの運転する車で宮崎駅となりのホテルへ。
すでに到着していた岩元綾さん(ダウン症)とご両親が会食しているところでした。
綾さんは語学に堪能で大学を出ていることで広く名前が知れています。
「YAH ! DO みやざき」副代表の岩切さんも同席していました。
まずは皆さんにご挨拶致しました。
チェックインするために2階のロビーに上がると、代表の永山さんが待っていてくれました。
いったいこれまで何度メールの交換をしたことでしょうか。
「やっと会えましたね!」と叫んでがっちりと握手をしました。
永山さんは最初のメールで、「言語障害があるので電話するとびっくりすると思ったのでメールで失礼します」と書いてありましたが、会話は普通にできます。
自室に入り、着替えを済ませ、永山さんと一緒に夜の街を歩き、ガード下の地鶏の店に向かいました。
山之内さんとヘルパーさんが先に待っています。
店外のテラスみたいなスペースで呑む訳ですが、そこに上がるために段差が10センチほどあります。
店員さんに手伝ってもらってヘルパーさんと一緒に二人がかりで(僕もちょっと手伝ったので2.1人がかりで)車いすを上げます。
上がったスペースはけっこう狭くて、ほかにお客さんもおり、大丈夫かなと思いましたが、山之内さんも永山さんも電動車いすを巧みに操作して、われわれ4人がすぽっと限られたスペースに収まりました。
生ビールが旨い! 旅の疲れが吹っ飛びます。
地鶏は刺身から始まり、焼き鳥、炭火焼き、チキン南蛮とどれもこれも滅法美味い。
こういう料理は千葉では食べられません。
ふと気がつくと、僕だけ勢いよく呑んで食っていて、ちょっと恥ずかしくなりました。
話題はどうでもいい世間話・・・にはまったくならず、障害者(児)問題について熱く語る流れに。
初対面なのに、全然そういう感じがなくて、話がどんどん深くなっていきます。
要するに気が合うということでしょう。
山之内さんは年齢が僕よりちょっと下でしょう。
とてもシャープな人です。だけど、宮崎弁が柔らかくて、人との当たりが実にマイルドです。
永山さんは、声高に自説を主張する人ではありませんが、優しく意見を発します。たしか還暦になったと聞いていました。
笑顔がとても温かくて、人を包み込むような、僕のような尖った人間を許容し受け止めるような表情をする方です。
楽しい時間はどんどん過ぎて、会はお開きとなりました。
翌朝、ホテルに永山さんが迎えに来てくれました。
岩元さん一家と共に、歩いて宮崎中央公民館に向かいます。
やがて「YAH ! DO みやざき」のスタッフも集まり、垂れ幕やらの準備が始まります。
PCやプロジェクターの準備もOKです。
ちょっと時間ができたので、ぼくは岩元さん一家と健康談議になります。そして昼食のお弁当。
さて午後から少しずつ聴衆が集まり始めました。
100人は来ていないと思いますが、僕は、一人でも聞き手がいれば一生懸命しゃべります。
60分、しっかり話しました。
数人の人から質問やコメントを頂き、僕の仕事はこれで終了です。
休憩時間を挟んで次は岩元さん父娘の講演なのですが、帰りの飛行機の時刻が迫っています。
岩元さん一家とはまたいつかどこかで会うでしょう。
ホールで、永山さんと山之内さんと再びがっちり握手して別れの挨拶をしました。
何でこんなに名残惜しいのでしょうか? 歳を取ったせいか大変感傷的になってしまいました。
ヘルパーさんの運転で宮崎空港へ。これではまるで「大名旅行」です。本当に至れり尽くせりでした。
僕は今後勉強を重ねて、またもう一度、人前で話ができるように成長するつもりです。
そしてその時は必ず宮崎を再訪するぞと心に誓いました。
最近のコメント