アクセスカウンター
アクセスカウンター

スーパー中学生の投書2014年09月24日 15時35分25秒

中学生の投書
23日の朝日新聞に中学3年生の投書が掲載されていました。
障害胎児の中絶をめぐるものです。
日本は障害者に対する理解や支援が不十分なので、障害児として生きるのは辛い、だから障害胎児を中絶する母を批判する前に、やるべきことがあるだろうという問題提起でした。

14歳の中学生がこうした意見を言えるというのは実に素晴らしいことです。
そして「命の授業」をおこなった学校の先生も本当に立派だと感じ入りました。

ぼくが14歳の時など、一体何をやっていたか?
好きなミステリーを読んで、(この時期だと)文化祭に向けて8mm映画の脚本を書いてフィルムを回して、、、、。
「障害胎児」という言葉や「中絶」という言葉など、口にしたこともなければ、考えたこともありませんでした。

こうしたスーパー中学生がどんどん増えていけば、日本は、弱者が大事にされる立派な国になっていくと思います。
ご両親も学校の先生も、このお子さんを誇りに思って良いでしょう。

さて、僕はもうちょっと議論を深めた方が良いと感じました。

養護学校(特別支援学校)制度ができたのが昭和54年。
健全者と障害者は完全に分離されたまま現在に至っています。
障害者がどう生きているか、見えにくいでしょう。
そしてやはり僕のような医者でないと、どのような障害児が中絶されているか、実態が分かりにくいでしょう。

その部分を補足する形で、朝日新聞に投書しました。
26日(金)に掲載予定ですので、興味のある方はご覧ください。