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障害児教育を考える (岩波新書) 茂木 俊彦2014年08月23日 22時05分24秒

障害児教育を考える
考える本なので、いろいろと考えさせられました。

政府(国家権力)というのはコスト計算をする訳です。
ま、当たり前ですね。
「応益負担」という概念は、障害者に福祉サービスの費用の1割負担を求めるという発想です。
また障害児をなぜ教育するかというと、将来、税金を払ってくれる労働者に育てあげたいからです。
これを資本主義社会の悪い面かというと、実は社会主義社会(そんなものがあればの話ですが・・・)でも同じことなんです。
プロレタリアート独裁ですから、労働至上主義な訳ですね。
それを「青い芝の会」の横塚さんや横田さんは批判したのです。

では、「応益負担」とか「税金払え」とか言わずに、フルの福祉サービスをするとどうなるか?
イギリスを見るとよく分かります。
胎児チェックに走ってしまい、障害児がなるべく生まれない社会にしてしまうんです。
そして、障害児が生まれた時には手厚く支援する。ダブルスタンダードですね。

この文化は日本に馴染みませんから、極端な生命の選別はおこなわず、障害者がぎりぎりで生きていけるくらいの費用の取り立てをするのではないでしょうか?
横並びの文化ですから。本当に「横に並んでいる」かは保留にしておきましょう。

医者の集まりの学会や研究会で、医療経済の観点から医療をどこまでやるかを論じる教授がいたりします。
本人は大所高所から論じているつもりでしょう。
だけど、倫理的な職業であるはずの医者が算盤を弾いてどうするのでしょうか?
教授だろうが研修医だろうが、目の前に患者(障害児)がいたら、できる限りのことをするのが医者というもののはずです。
財務省が金を出せないと考えるならば、知恵を絞って金を出すのがプロの役人の仕事のはずです。
戦闘機を1台つぶすとか。

いろいろと考えましたが、知識が少ないため完全に理解できない部分もありました。
少しずつ学んでいきましょう。

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