アクセスカウンター
アクセスカウンター

神の汚れた手〈上〉 (文春文庫) 曽野 綾子2014年02月01日 21時45分52秒

神の汚れた手〈上〉 (文春文庫)
今から30年以上も前に書かれた本ですが、もし、これを今出版しても、内容は全然古いと思いません。
カテゴリーとしては「純文学」とは言わないかもしれませんが、普遍性を持った小説と言えます。
感想は色々とありますが、何と言っても曽野さんの取材力のすごさに脱帽です。
山崎豊子さんの「白い巨塔」もそうですが、なぜ一般の方がここまで詳しく医療・医学について描写できるのか、本当に感心します。
だけど、「医者」じゃないから、読者に受け入れられるという面もあって、僕がこういう文章を書くと、専門的過ぎて分からないと必ず読者に言われてしまうんですよね。
こういう傑作が絶版になってしまうのは、大きな文化的喪失ですね。

神の汚れた手〈下〉 (文春文庫) 曽野 綾子2014年02月02日 16時25分26秒

神の汚れた手〈下〉
この本が成功している最大の理由は、主人公の産婦人科医が「普通の」倫理観を持った医者だからでしょう。
本のタイトルから、ちょっとダーティーな主人公なのかと予断を持ちましたが、そういうことではありませんでした。
もちろん理想主義者でもないし、カトリック教徒でもない。
お産もきちんとやるし、人工妊娠中絶もするというお医者さんです。
それがいい。

「障害胎児・障害新生児の生命倫理」に関して、「専門書」ではなくて、「フィクション」つまり小説を書いてみたらどうかという提案が、先日、編集者さんと話していて出てきたんです。
僕にそういう才能があるかどうか全然分からないのですが、もし、書くならばこういう骨格にしようという腹案はあります。
だけど、僕みたいな素人が書いた本など読んでくれる人がいるのかなあ??

揺れるいのち―赤ちゃんポストからのメッセージ 熊本日日新聞2014年02月02日 18時35分09秒

揺れるいのち
今日はこういう本も読んだ。
大変勉強になりました。

教誨師 堀川 惠子2014年02月02日 23時23分12秒

教誨師
今日の3冊目はこれ。
感想はいろいろありますが、なかなか一言では言えません。
また今度じっくり書きましょう。

多すぎる、子どもの甲状腺がん2014年02月07日 20時49分20秒

2011年の福島原発事故以来、福島の子どもの33人に甲状腺がんが見付かっています。
福島県の検討委員会は、がんと放射線被曝は関係ないと説明しています。
しかし本当にそうでしょうか?

日本では毎年2000人くらいのお子さんががんになっています。半数は白血病などの血液のがん。
残り半数が固形がん(=1000人)。
固形がんには大きく分けると3つのグループがあり、一つは脳外科医が治療する「脳腫瘍」、一つは整形外科医が治療する「骨腫瘍」、そしてもう一つが小児外科医が治療する、上記以外の「頸部・胸部・腹部の腫瘍」です。
従って、日本全体で小児外科医は年間に300人くらいの固形がんを治療しているということです。

僕は千葉大学病院にいた19年間で203人の小児がんの治療にかかわりました。1年当たり、10人ちょっとですね。
千葉県の人口は日本の1/20ですから、僕は千葉県で発生した小児固形がんはほぼ全例、関与したということになります。

だけど、甲状腺がんなどという病気は1例たりとて診た経験が無い。
耳鼻科の先生が手術をしていた? その可能性が無い訳ではありませんが、大学病院に在籍してそういう手術がおこなわれたという話は聞いたことがない。

そこで、日本小児外科学会の資料を調べてみると、学会が調べた全国調査では2011年の小児甲状腺がんはわずかに4例。
110万人中に4人です。
やはり大変稀な病気なんです。
ところが福島では原発事故のあとに33人。これはいくら何でも多すぎないでしょうか?

放射線被曝との因果関係は無し、という根拠はどこにあるのでしょうか?

多すぎる、こどもの甲状腺がん・その22014年02月08日 00時17分43秒

被曝と甲状腺がんが無関係、、、と判断している根拠はチェルノブイリのデータにあるようです。
ソ連では、原発事故から4,5年後に甲状腺がんが増え始めた。だから、今の時期の甲状腺がんは「早すぎる」から関係ないと。
本当ですか?
僕は詳細なデータは持っていませんが、引用可能なネットの情報を見ても、チェルノブイリでは事故後3年くらいから甲状腺がんが増えてきていますよ。

そもそもソ連という国の疫学調査をどこまで信用していいのか分からないし、甲状腺がんの超音波スクリーニングを真面目にやったのかもわからない。
もしやったとしても、1986年当時の超音波装置なんて実に貧弱で、小さな甲状腺がんなどは発見できなかったと断言できます。

従って、ソ連の例をひいて、今回の福島の小児甲状腺がんを原発事故と無関係などと断じるのは、二重にも三重にも間違っています。
福島県は検討委員に、小児がんを診た経験の無い素人さんを加えるのではなく、僕のような小児固形がんを何百例も治療した専門家を招いた方がいいと思います。

絶対音感 (新潮文庫) 最相 葉月2014年02月08日 15時21分47秒

絶対音感
ところどころで、家内に専門用語を解説してもらいましたが、とにかく知識がなさすぎました。

車で来ないで、2月10日(月)2014年02月09日 17時21分16秒

業者さんと、ぼくと家内と薬局さんで必死になって除雪しましたが、余りの雪の多さに作業が進みませんでした。
駐車場スペースはほとんどありませんので、2月10日(月)はクリニックに車で来ないでください。
周囲の道路も雪が分厚く溜まっています。
無理して車でお見えになって、何か事故が起きてもぼくは責任をとれませんので、ご了解ください。

午後になって2014年02月10日 15時01分49秒

除雪が徐々に進んできました。

安西信一さん2014年02月10日 22時02分08秒

ももクロの美学
「ももクロの美学」を執筆した安西信一さんが今日亡くなったそうです。
原因はクモ膜下出血。53歳。

脳動脈瘤があったのでしょう。
仕事が忙しかったのでしょう。
そして無理をしたのでしょう。

心からご冥福をお祈り致します。