アクセスカウンター
アクセスカウンター

賞を受く2013年08月31日 15時37分11秒

8月30日に東京・丸の内の「東京會舘」へ向かいました。

道路が大変渋滞しておりタクシーがなかなか進まず、18時までには会場入りするように言われていましたが、到着は18時05分。
東京會舘の玄関のくぐると自然の流れでエレベーターに乗り込み、最上階に到着。
ドアが開くと小学館のスタッフさんが多数いて、ぼくは名乗るまでもなく家族と共に控え室へ導かれます。

胸に大きな花を付けてもらって、飲み物と軽食が準備され、小学館の社長をはじめ、要職に就いている方から次々とご挨拶を受けます。
一段落してソファに腰を降ろしたら、隣が関川夏央さんでした。

関川さんは「医学的」なことや、僕の書いた「原稿」に関することを次から次へものすごい勢いで質問してきます。
こういう書き方はプロに対して失礼にあたるかもしれませんが、「医療・医学」のことを相当勉強しているし、僕の「原稿」も相当深くまで読み込んでいます。
確か僕の記憶では関川さんは、大学の教授で言えば定年退官の年齢ですから、この知的活動性はすごいなと思いました。
僕が同じ年齢になったら、こういう「理解」「勉強」「読み方」はとてもできないなと思いました。

そのうちに椎名誠さんもお見えになりましたが、ご挨拶しただけでちょっと離れたソファに着席になられました。

いつの間にか関川さんとは反対隣に小学館の副社長さんがお座りになっていて、話は健康談議に向かっていきました。

そうしていると、係の人の案内で会場に入ることに。
大勢の人がお見えです。300人まではいないかな。200人以上はいるように思えます。
僕は、舞台左手に、「優秀賞」を受賞した城内康伸さん(「朝鮮の海へ」)、福場ひとみさん(「シロアリ」)に並んで腰掛けます。
そして舞台右手には選考委員の先生方や小学館の重役の方たちが並びます。

最初のご挨拶は小学館の社長様から。
続いて選評を、代表して関川夏央さん。これが大変丁寧で3作の内容を詳しく紹介してくださり、どこがすぐれているかも説明して頂きました。

さて、受賞の挨拶です。僕は人前で話をするのは嫌いじゃないので、あまり「お喋り」の度が過ぎないように、ちょっと真面目な話も入れつつ、笑いもとりつつ、3分ほど話しました。
城内さん、福場さんのご挨拶もとてもよかった。
乾杯の音頭は、平松洋子さん。年齢はぼくより少し上のはずですが、とても美しい方で驚いてしまいました。

さて、宴会が始まると、どっとカメラマンさんが押し寄せてきます。
10人くらいの人から100回くらいフラッシュを焚かれました。
ふと気付くと僕の目の前に行列が。
メディア関係の方々がご挨拶に来てくれるんですね。
すべての社名をここで書くのは無理ですので割愛しますが、交換した名刺の数、31枚。
ある会社からは早速仕事(書評の原稿)を依頼をされましたが、ちょ、ちょっと待ってください。こんな僕でいいんですか?
即答はできませんので、また改めて連絡しますね。
途中、選考委員席から二宮清純さんが、わざわざお祝いを言いにきてくれました。

で、やっと人が途切れたと思った時に閉会のアナウンス。
は、腹減った〜。
選考委員席にお伺いすることもできす、優秀賞を受賞した二人のジャーナリストとじっくり話をすることもできませんでした。

僕の兄・弟の家族と、僕の家族でしばらく居残って、僕は急いで炭水化物を口にしました。
大宅賞作家の森健さんも残ってくれたので、今回受賞した原稿をどう磨くかについて相談をもちかけました。
森さんの結論は、「僕が信じる道」、「僕がこれまで書いてきたスタイル」を守ればいいというアドバイスで、大変勇気づけられました。

さて、僕は二次会へ。小学館の3人のスタッフさんと銀座の小料理屋へ。
僕の原稿は「生と死」「障害と受容」がテーマですから僕らの会話は、そういった方向に進んでいきます。
みなさん本当に真面目で、熱い(いや、温かい)ディスカッションになっていく。
ああ、この賞に応募して本当に良かったと思いました。

今朝、目が醒めて、夢じゃなかったんだと意識がクリアになったら、何やら多幸感に包まれてしまいました。