アクセスカウンター
アクセスカウンター

ホテルローヤル (集英社)桜木 紫乃2013年08月07日 22時19分12秒

ホテルローヤル 桜木 紫乃
直木賞受賞作ですね。
薄い本なのですが、読むのにけっこう時間がかかりました。
つまらなかったからではありません。
桜木さんの言葉の一つ一つが深かったからです。
つまりけっこうじっくりと読んでしまったんですね。

ホテルローヤルを舞台にして、時間を遡っていくという連作は、大変ユニークな設定です。
桜木さんが発明したアイデアなんでしょうか? そうだとしたら、これだけでも「成功」ですよね。

雑誌への連載が2010年から始まっていますから、4年がかりの連作集ということですね。
なかなかの時間的なスケール感があります。

さすがに小説家は文章がうまい。当たり前か。
ぼくもこういう文章をいつかは書いてみたい。ま、無理か。