アクセスカウンター
アクセスカウンター

2010年もよろしくお願いします2010年01月01日 23時24分14秒

4年前に開業した時に「抱負が無いことが抱負」と公言しました。
この感覚は今でも同じで、2010年をこういう風にしよう、、、などとは別段考えません。

普通にクリニックで診療して、普通の診療ができればいいかなと思っています。

私生活でも大きな目標はありません。
ま、強いて言えば、ネットをやる時間を減らしたい。
あとは、ブログを書く時間を減らしたい。

その分、もう少し読書をする時間が欲しいなと思っています。

頭がシャープで体力もまだまだあって、、、そういった時間はあとどのくらい僕にあるでしょうか?
おそらく10年ちょっとでしょう。
1年に100冊本を読んでも、たったの1000冊しか読むことができません。
うーん、それはちょっと悲しい。

人間歳をとればとるほど、時間が反比例して短くなりますからね。

2010年も普通によろしくお願い致します。

あっというまに2010年01月02日 20時38分03秒

あっというまに時間は過ぎて、冬休みもあと1日となりました。
この年末年始は、本を読み、DVDを見て、それでほとんが終わりです。
テレビは基本的には見ませんが、2つだけ番組を見ました。

まずは大晦日に「ガキの使いやあらへんで」。
面白かった。
しかし企画が昨年とほとんど同じでは?
同じことをくり返すことによる笑いというのもありますが、ちょっと保守的なんではないでしょうか?
もう少し挑戦してもいいのでは? と思ってしまいました。

そしてもう一つは、今日の大学ラグビーの準決勝。
慶応が敗れ、明治が敗れ、それはそれで良いのですが、大学ラグビーの進化ってここ何年もの間、停滞しているように思えるのですが、いかがでしょうか?

さて読書と映画以外に、もう一つやったことがあります。
22年前に僕が書いた手術記録を読み返したんです。
この時、2歳だった患者さんはもう24歳。
時の流れを感じますね。
手術記録を読み返した理由は、当時25歳だった僕の研修医時代のことを文章にしてみたいという思いがあるからです。
いくつかメモを作って、資料を整理して、、、。
ものになるかどうかは分りませんが、あの時の新鮮な気持ちをもう一度呼び起こすことは決して悪いことではありません。

85例目の脳死移植2010年01月03日 23時15分45秒

今現在、国内85例目の脳死移植が行われようとしています。
先進国の中にあっては、85例というのは極めて少ない数字です。

日本の移植医療は大変不幸な歴史を辿ってきました。
それは1968年に行われた国内最初の心臓移植が、殺人罪で告発されたからです。

結局この手術に関して執刀医は、不起訴になりましたが、その理由は「嫌疑不十分」だったからです。
つまり殺人の証拠がなかっただけで、この心臓移植を「二つの生」から「二つの死」を招いたと論難する批判もあります。

この結果、日本の移植医療は完全な足踏みに入ります。
しかし問題の本質は、この手術を行った医師にだけあるのではなく、この手術を学会できちんと総括できなかった当時の日本の外科医の重鎮の態度にあると思います。

日本の移植医療が遅れたことを、一人の心臓外科医の責任に押し付けたり、マスコミが批判するからだとするような意見は、自分たちの不作為を棚に上げた責任逃れでしかないと思います。

そういう意味で、1968年当時、時代を切り開く真の意味でのリーダーが日本にはいなかったのだと思います。

立花隆さんは脳死臨調の脳死基準に厳しい批判をしましたが、実は、世の中の脳死の理解にものすごい貢献をしたのだと思います。

85例目もうまくいくと良いですね。

今日は仕事始め2010年01月04日 23時41分56秒

1年の最初の日は、毎年それなりに混雑するのですが、今日はそうでもありませんでした。
おそらくこの状態が、2週ばかり続き、そこから徐々に混雑するのでしょう。

クリニックには年賀状がたくさん届いていました。
僕が出していない人からもけっこう来ていたので、寒中見舞いを返さないといけませんね。
少し時間がかかりそうです。

性格の悪い医者2010年01月05日 22時30分30秒

今日は僕がどれだけ性格が悪いか、みなさんに教えましょう。

うちのクリニックには毎日たくさんの郵便物が届きますが、なぜか誤配送があります。
この2年くらいの間に4回ほどありました。

住所も宛名(松永クリニック)も全然違うのに、うちのクリニックのポストに間違った郵便物が入っているのです。
こんなことって自宅ではまったくありませんし、なぜ間違えるのか不思議でなりません。
みなさんだったら、間違った郵便物が自宅のポストに入っていたらどうしますか?

ちなみにGoogleで「郵便 誤配送」と入力すると、さまざまな解決法があることが分ります。
僕の場合はと言うと、、、。

1回目。間違った郵便物を透明なビニール袋に入れて、郵便ポストにぶらさげておきました。
「誤配送ですよ」と付箋をつけて。

2回目。社会保険事務所から毎月届く大事な書類。
宛名を確認せずに開封してしまいました。
すると何やら毎月届く書類内容と雰囲気が違う。
もしやと思って宛名を確認すると、なんとそれはうちの近所の整形外科クリニック宛でした。
開封してしまったので、これは謝らなければなりません。
診療が終わってから、その整形外科を訪れ、待合室で待つこと30分。
診療を終えた先生に頭を下げて許して頂きました。

3回目。宛名がアパートなのに封書がうちのクリニックへ。
インターネットでみつわ台の郵便局を調べて、そこに電話。
すると、「あ、担当が違いますから、○○に電話してください」と。
担当が違うって言われたって。。。

指示された場所に電話すると、「では取りに行きます」と。
ところが係の人が取りに来る前に、定期の郵便配達の人が現れました。
そこで、その人に誤配送の郵便物を返しました。
「違ってましたよ」と言うと、
「あ、どうもすみませーん」と軽い返事。

4回目。葉書が2枚。
住所も宛名も違っている。
インターネットでみつわ台の郵便局を調べて、そこに電話。
すると、「あ、担当が違いますから、○○に電話してください」と。
・・・・・。
「はい、分りました!」って言えば、僕は性格の良いおじさんなんでしょうが、つい言ってしまいました。
「あなたがそこに電話してください!」。

あーあ。嫌なやつだと思われたでしょうね。

僕は日本中に友達がいますし、困った人がいたら助けたくなる性格だし、本来はそんなに嫌なやつではないはず。
でも、歳を取るってこういうことなんでしょうか?
そんな自分が悲しいですね。

しかし。
なんで郵便屋さんは間違えるのか?

千葉そごうの三省堂で2010年01月06日 22時44分12秒

三省堂
先日、ここで書いたように千葉そごうの三省堂には、僕の書いたポップと共に、「命のカレンダー」「命のダイアリー」が平積みになっています。
扉に僕のサインの入った本も置かれています。

本の売れ行きはどうなのか僕にはよく分りませんが、当然ことながら、気にならない訳はありません。
出版不況の今の日本ですからね。
もし全然売れなければ、講談社さんに大変迷惑です。
せめて赤字にならないようには売れて欲しいと思います。

Amazonの売り上げと、実際の日本全体の売り上げが相関するかどうか知らないのですが、おそらく参考にはなるのではないかと思い、本の売り上げランキングを見ることがあります。

すると不思議なことに、昨日から今日にかけて「命のカレンダー」のランクが書籍全体の、最高で4000位くらいまでに上がっています。
中古商品も「1円」のものがずらっと10冊以上並んでいたのが、現在は、「1139円」まで値上がりしています。
数も2冊しかありません。

1日だけの現象ではなく、少しずつでいいので、長く広く読まれると嬉しいですね。
「命のカレンダー」も「命のダイアリー」も、自信をもっておすすめできる本ですよ。

「週間金曜日」を読む2010年01月07日 19時46分28秒

僕のホームページのリンク先に「週間金曜日」があります。
なぜリンクを貼ったかというと、ジャーナリストの本多勝一さんが編集委員を務めているからです。
これほど僕の人生に影響を与えた人は、ほかにいません。


さて、政権交代したことをどう「金曜日」がどう評価するか、大変興味があります。
「良い権力」なんてものはありませんから、雑誌としては当然民主党を批判するでしょう。
そうすると、言ってることが自民党と同じになってしまう。
「敵の敵は味方」の論法で言えば、民主党政権は味方になるし、本当に難しいと思います。
志位さんだって困ってると思いますよ。

「サイゴンから来た妻と娘」(文春文庫)近藤紘一2010年01月08日 18時17分26秒

ベトナム人のお嫁さんをもらう日本人は、そんなに多くはいないでしょう。
結婚すれば当然カルチャー・ギャップに出会うはず。
しかし誰でもが、こういった本を書けるということはありません。

まずこの本は、近藤さんの視点が良い。
同じもの見たって100人いれば100通りの見方があります。
近藤さんは、表面をなぞるだけでなく、ベトナムの文化の背景が透けて見えるまで、深くものを見ています。

そして文章が良い。
ユーモアがあって軽い部分と、洞察を深める場面と、そのコントラストがきれいに浮かび上がります。
文章の良さは、近藤さんの人柄の反映かもしれませんね。

しかし、45歳で胃がんで命を持って行かれるとは。

大宅壮一賞をとったのは当然の傑作です。


さて、クリニックはガラガラ。
毎年、1月の第2週目くらいまではこんなものです。
軽い鼻風邪などで受診をためらっている患者さんは、どうぞ来てください。
待ち時間はほとんどありませんよ。

鯨が食べたくてたまらない2010年01月09日 22時40分29秒

日本の調査捕鯨の船と、シーシェパードの妨害船が衝突する映像は、大きなインパクトがありました。
鯨の調査捕鯨を行うことは、国際的な取り決めで認められていることなのですから、暴力的な妨害行為は絶対に許されません。

ところがオーストラリアなどでは日本に対する反感が噴出しており、反捕鯨の感情もさらに高まっているようです。

こういう事件が起きると必ずナショナリズムが高揚します。
日本人の大多数は、今回の事件に腹を立てていると思います。
その気持ちは僕も同じです。
しかしこれは国際的にはどうやって決着を付ければいいのでしょうか?

僕が幼少の頃には、鯨は、食材を筆頭に日本の文化の中に完全に入っていました。
しかしそういう鯨文化は私たちの身の回りから消えて長い年月が経っています。
みなさん、1年に何回、鯨を食べますか?
「鯨が食べたくてたまらない」と思いながら毎日を過ごしている人っています?
もちろん、ゼロではないとは思いますが、そういう人ってあなたの周りに何人いますか?

つまり我々日本人は、すでに、日常の中では鯨のことなど全然意識していない訳です。
ですが、外国からこうやって暴力行為を受けると一気にナショナリズムが吹き上がって、捕鯨に賛成だとか、昔食った鯨、ありゃ美味かったとか急に言い始める訳です。

シーシェパードのテロに屈するということでなく、なぜ、日本は調査捕鯨を続け商業捕鯨を再開したいのか、なぜ野生動物である鯨を殺して食べたいのか、もっと論理的に肉付けしないと、世界を説得できないと思います。

日本が国連の安保理の常任理事国に入れない理由の一つは、商業捕鯨を再開しようとする日本の態度にあります。
水産庁は必死なって世界の舞台で捕鯨を認めさせようとしていますが、一番迷惑を蒙っているのは日本の外務省と言われています。

がんばれ自民党! もう一度2010年01月11日 19時53分15秒

僕は相当へそ曲がりなので、人と反対のものを応援したくなります。
車だったらトヨタではなくホンダ。
家電だったらパナソニックではなくソニー。
PCだったらアップル。

今日の読売新聞の世論調査の結果は、自民党支持者にはかなり衝撃的だったのではないでしょうか?

読売と言えば、主筆の渡辺さんが自民党のことを「自分の党」というくらい、これまで体制・自民党にずっとくっついて来ました。
世論調査を行えば、その結果はなぜか朝日の調査とは異なり、自民党に有利な数字が並んでいました。

しかし今回の結果を見ると、鳩山内閣の支持率は完全に下げ止まってしまいました。
あれほど偽装献金で世論の非難を浴びたにも関わらず。
そして政党支持率を見ると自民党は過去最低になってしまったと。

どうしてでしょうか?
一つの理由は、鳩山さんは大変頼りないが、記者のぶら下がり取材で大変ていねいに答えます。
麻生さんと大違いです。
喋り過ぎて、発言がぶれると批判されますが、麻生さんがぶれていたのとは意味が違います。
また、小沢さんを見ていても分るように、政治家というのは、喋っているように見せかけながら何も喋りません。
鳩山さんが喋るのは人が良いからです。
この人の良さが、支持率の下げ止まりにつながっているのではないでしょうか?

一方の自民党は、かつての細川政権の時の成功体験が忘れられないのか、ひたすら「政治とカネ」の批判を繰り広げています。
共産党がこういう批判をするのなら分りますが、自民党ってそんなことは言えないのではないでしょうか?
それよりも自民党がどうやって政権を奪還したいのか、そこを国民は知りたいはず。

では、自民党の活動方針はと言うと、
靖国神社参拝の継続、、、などなど。

つまり自民党が政権を取ったら、総理大臣が靖国神社にお参りするのですね?

もちろん、こういった公約を熱烈に指示する保守層も我が国にはいますが、それで果たして過半数の議席を獲得できるでしょうか?
がんばれ自民党、と言いたいところですが、応援されたところで、彼らだって何をがんばるか、よく分らないというところが本音でしょう。