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『アフリカにょろり旅』青山潤2008年09月01日 19時21分48秒

朝日新聞の広告
で、昨日書いたように『アフリカにょろり旅』の続きを読んで、昨夜のうちに読了しました。
東京大学の学者さんチームがアフリカの奥深くに幻のうなぎを捕獲に行く顛末記です。
しかしね、現地のホテルに泊まってジープをチャーターして、っていう話ではないんです。
ほとんどバックパッカーの世界です。
ヒッチハイクの世界です。

で、読んでみて、、、
これは傑作でした!
まず、タイトルが良い。
「にょろり」ですよ。
これを考えついたのは青山さんでしょうか? 編集部でしょうか?
見事なタイトルです。

で、内容がすごい。
よく、生きて日本に帰って来られましたね。
まるで映画のように、何度も偶然に助けられながら、生還を果たしています。
こんな経験をできる人というのは、本当に心身共にタフなんでしょうね。
僕だったら1日ももたないかもしれません。

で、文章がうまい。
ユーモアのセンスも抜群だし、表現力も豊です。
うん、学者にしておくにはもったいないくらいですね。
おそらく青山さんには「フィクション」を書くセンスがあるんだと思います。

ぜひ、おすすめの一冊です。

ところで、昨日の朝日新聞の朝刊に『命のカレンダー』の広告が出ていました。
「ベスト&ロングセラー」の扱いです。
有り難うございます。
お陰様でAmazonの順位もまた盛り返したみたいです。

あなたとは違うんです! 福田総理辞任2008年09月02日 19時41分43秒

記者会見で、「あなたとは違うんです!」と逆ギレして総理を辞任した福田さん。
まあ、このことについては何もコメントしません。
みなさんが思っているようなことを僕も思っています。
ただ一つ付け加えると、この人ってものすごくプライドが高いんじゃないですか?
そのプライドの高さが辞任につながったように思えます。
なぜ、そう思ったかと言うと、、、ま、いいですね、そんなこと。

しかし、どうでも良くないのが、自民党総裁選。
投開票が9月22日。
ということは、23日のテレビ番組は新・総裁の報道一色。
そうなんです、「みのもんたの朝ズバッ!」の放映が、23日に内定していたのですが、それがまったく白紙になってしまいました。

あれだけの時間とエネルギーを使い、それから周囲の人たちのご理解を頂いてビデオ収録したのですから、早く放映してもらいたいものです。
現時点では、9月に放送されるのか、10月になるのか、そんな大ざっぱなことも不明です。
しかたないので気長に待ちましょうと懇談社のN氏も言っていました。
そうですね、はい。
放映日が決まったら、みなさんに報告しますね。

『誘拐』本田靖春2008年09月03日 20時37分24秒

最近、誘拐づいていますが、今日は本田靖春さんの『誘拐』を読みました。
本田さんの著作の中でも代表的なノンフィクションですよね。
で、感想は、やっぱりうまい。
これがプロの文章です。
なんども感心しながら一気に読んでしまいました。

アマチュアの人が書く一生一代のノンフィクションも良いのですが、プロの作品もやはり良い。
なので、今夜は沢木耕太郎の『凍』を読んでいます。
まだ読み始めたばかりですが、ぐんぐん引き込まれて行きます。
いやあ、やっぱプロです。

バンザイ!麻生総理大臣!2008年09月04日 18時54分48秒

自民党の総裁選挙がみんなの注目を集めています。
その候補の中でも圧倒的に人気があるのが、麻生太郎さんです。
世論調査なんかをやると、小沢一郎や小泉純一郎を抑えてダントツの一位になります。
3人に1人くらいは麻生さんを支持しているようです。
これってすごいことですよね。
国民が総理を選ぶ選挙をもしやれば、間違いなく首相になってしまいます。

しかし、と僕は言いたい。

なぜ、みなさんは麻生さんを支持するんですか?
麻生さんの経済政策や歴史認識をきちんと理解した上で、政治家・麻生太郎を支持しているのですか?
それならば良いのですが、そうでは無い人もけっこう多いのではないでしょうか?
麻生さんの性格が明るい、笑顔が良い、冗談が面白い、、、そういった「政治姿勢」とは別の部分で人気が高いのではないでしょうか?
この人は、かつて「創氏改名」を朝鮮人が自ら望んで行ったと発言して国際問題になったことがあります。

こういった「義務教育」で学ぶような最低限の歴史認識も持っていない政治家。
それが単なる無知だけではすまず、アジアの国々から蔑まれるような暴言を吐く政治家。
祖国・日本を愛する愛国者としての僕からすると、こういう政治家、日本の評価を失墜させるような政治家には、絶対に総理大臣になって欲しくありません。

でもね、結局はこの人は首相になると思いますよ。
それは、小泉さんが首相になって、石原さんが都知事になるのと同じ理屈です。
それが我が祖国・日本の民度なんですね。
悲しい国じゃないですか?

今後の政治がどう展開して民意がどう判断するか。
日本という国を、それでも信じて見守ることにしましょう。

『凍』沢木耕太郎2008年09月05日 20時24分44秒

昨日、沢木耕太郎の『凍』を読みました。
いやあ、めちゃくちゃ面白かった。

世界屈指のクライマー・山野井夫婦の登攀とそこからの奇跡の生還を描いたドキュメントです。
僕は山登りなんかしたことはありませんので、専門用語が出てきて、それを使った動きの描写が出てくると、実際の様子がイメージできません。
でもね、その場の雰囲気とか緊迫感はすべて伝わって来るんです。

あっという間に一気に読んでしまったのは、内容の迫力と共に、沢木さんの文章のうまさによるところが大きいと思います。
無駄の無い、シャープな描写。
本質だけを表現して行くうまさは天賦の才でしょうか?
こんな文章を書ける人に本当にあこがれてしまいます。

しかし、同時にノンフィクションとは何ぞやとも考えさせられました。
それは、本の始まりから終わりまで、山野井夫婦の描写があまりにも微に入り細にわたっているからです。
どこでどう思ったとか、そこで紅茶を飲んだとか、あそこの雪の状態がどうだったとか。
つまり、ここまで細かい描写が可能なのは、山野井夫婦が著者の沢木さんに語ったからですよね?
つまり、沢木さんの本というより山野井夫婦の手記を読んでいるような気がするのです。

おまけに文中、沢木さんの思ったこと感じたことは全然書かれていません。
もちろん、これはドキュメントとしては「あり」なんですが、山野井夫婦自身でも同じようなものが書けたんじゃないかと思ってしまうのです。
では、もしかして、詳細な記述には沢木さんのフィクションが混じっている?
つまり沢木さんにしか書けない?
それはそれで「あり」なんですが、やはり、ではノンフィクションとは何だろうという疑問が再度湧いてきます。

自著『命のカレンダー』は、多くの作家から影響を受けていますが、その中でも柳田邦男さんの文体には学ぶ点が多かったと思います。
柳田邦男さんの『がん回廊の朝』は、繰り返し読んだ作品ですけど、この傑作にはフィクションも混ざっているような気がします。
たとえば、「その時、市川は、、、、と思った」というような場面で、本当に市川さんがその言葉をインタビューで発したのか、疑問に思えることがあるのです。
もちろん、僕は、これを非難して言っているのではありません。
詳細なインタビューをしていけば、市川さんがそう思ったとしか考えられないという結論になる場面もあるはずです。

ノンフィクションって、正確に書けば書くほど、無味乾燥な記述になってしまいます。
ただ単にビデオを回しているだけみたいな。
そこで、事実の中から何を選択するのかという主観がノンフィクションの神髄とも言えます。
このあたりは、本多勝一さんのおっしゃる通り。
したがって、選択の過程に筆者の「思い」が混じることもまた許されるでしょう。

『凍』は面白いだけでなく、ノンフィクションとは何かということまで考えさせてくれる大傑作でした。
ぜひ、おすすめです。

3つの悩み2008年09月06日 22時02分13秒

僕には3つの悩みがあります。
この解決手段を知っている人がいれば、教えて下さい。

まず、なんだかこの1週間くらいで髪の毛がさらに薄くなった気がします。
別に禿げになっても構わないのですが、落ち武者みたいなかっこ悪い禿げにはなりたくありません。
私は渋い禿げになりたい。

そして、老眼が毎日進んでいる気がします。
以前に買った老眼鏡が合わなくなったので、55歳用の老眼鏡を先日買ったのですが、これはやり過ぎでした。
度が強すぎたようです。
やはり、オーダーメイドでちゃんと作らないとダメでしょうかね?
とにかく、僕の人生の最大の楽しみは読書なので、目の衰えは本当に辛い。
老眼の進行が止まる方法って無いんですかね?

最後は、お腹。
なんだ、この腹は。
本当に不格好だ。
1日3食、本当に少ししか食べないのに。
7月にK嬢のご実家から、サントリー・プレミアム・モルツを頂いて、余りの美味しさにその後ビールにはまってしまいました。
その後、お腹がビール腹に。
これはいけないと思って、最近はビール絶ち。
K中央病院のO先生も、ビールは太る、発泡酒は太らないと言っていたし。
で、ここのところはワインをちょっとだけ飲んでいますが、やはりお腹はへっこまない。
えーい、それならビールを復活させようか?
え? やめたほうがいい?

この肉体を脱ぎ捨てて、別の体に移りたいです。

『夏から夏へ』佐藤多佳子2008年09月07日 21時51分44秒

佐藤多佳子さんの『夏から夏へ』を買って読みました。
2007年に大阪で開催された世界陸上の、男子100m×4のリレーを描いたノンフィクションです。

本の前半は、アジア新記録を出したレースのドキュメント、後半は各選手へのインタビューなどで構成されています。

まあ、本としては面白かったのですが、題材がちょっと弱かった気が。
確かにレースはアジア新記録かもしれませんが、勝負としては5着だった訳ですから、、、。

後半の各選手の描写は、ちょと陸上競技に興味の無い人には面白くないかもしれません。
なぜならば、一人一人が「普通の」人だからです。
これが『凍』に出てくる山野井夫婦のように、「普通でない」人だったら、登山に興味の無い読者だって引き込まれて読んでしまいます。
そういう意味では僕が読むような本ではなかったのかもしれません。

出版のタイミングもどうだったのでしょうか?
北京オリンピックの直前ですよね?
北京オリンピックまでを取材する「勇気」が、著者にも編集部にも無かったのかな?
銅メダルという結果が本に入っていたら、また、全然別の本になっていたかもしれないですね。

陸上競技が好きな人には、ぜひどうぞ。

「みのもんたの朝ズバッ!」はいつ??2008年09月08日 19時57分55秒

TBSさんが、僕の外来診療(クリニックと大学病院)の様子を撮影してからだいぶ経ちます。
当初は8月中に放映すると言っていましたが、取材量が多くなりすぎて放映は9月へ延期。
そこへ、福田さん辞任のニュースが入ってきて放送はいつになるか分からなくなりました。
ところが一転、もしかすると、来週火曜日、つまり9月16日(火)に放送されるかもしれない事態となってきました。
自民党の総裁選よりも早く放送してしまおうというアイデアです。
自民党の総裁選の後は、衆議院解散・総選挙ですからね。

しかし、この放映日が正式に決まるのは、おそらく放映日の1〜2日前でしょう。
従って、みなさんに事前に通知するのはけっこう難しいかもしれません。
ホームページには放映日未定と書いてありますが、9月16日の朝の新聞の番組欄はチェックしておいて下さいね。

ところで、週刊現代の僕の記事を見て、取材の申し込みをして来られた方は、他に1つあります。
諸般の事情でTBSを優先させたのですが、話はこちらの方が早かったのです。
こちらは2時間のドキュメントを作ろうと言っています。

ところがさらに先日、もう1社から取材の申し込みがありました。
こちらは日テレの「世界仰天ニュース」です。
知ってますか? この番組。
僕は基本的にテレビを見ないので、全然どういった企画か分かりません。

この2つの制作プロダクションは熱心に取材を申し込んできますが、とても全部に応じることはできません。
どうしたものか、ちょっと悩んでいるところです。
いずれにしても、誠心誠意を込めてお返事を差し上げましょう。

聞けますよ!「著者に聞きたい本のツボ」2008年09月09日 18時14分33秒

8月2日にNHKラジオで、僕のインタビューが放送されました。
「土曜あさいちばん・著者に聞きたい本のツボ」という番組で、自著『命のカレンダー』を語ったのです。

幸い、この放送はとても評判が良く、本の売れ行きもこの放送を境に上昇しています。
朝6時15分からの放送ですから、リスナーはやはりお年寄りが多く、そのため僕の所に届けられる「愛読者カード」は高齢の方が多く、最初はちょっと意外な感じがしたものです。

さて、このブログを読んでいる方で、NHKの放送を聞いた方はほとんどいないと思います。
しかし、NHKの番組ホームページで、僕のインタビューがアップロードされました。
http://www.nhk.or.jp/radiodir/asa/book.html
ここのサイトで僕のインタビューを聞くことができます。

自分で言うのも何ですけど、このインタビューがけっこう良いんです。
ぜひ聞いてみてください。
時間にしてせいぜい7〜8分です。

懐かしの足立区立第十四中学校2008年09月10日 19時32分44秒

本を書いて以来、中学や高校の同級生から何十年ぶりかでメールをポツポツと頂くようになりました。
おそらく『命のカレンダー』のカバーに僕のホームページ・アドレスが書いてあるので、そこからメール・アドレスを知って連絡をくれるのでしょう。
有り難いじゃないですか。

僕の母校は足立区立第十四中学校。
良い思い出ばかりの中学ですが、この学校名はどうにかならなかったのでしょうかね?
まあ、なんの思い入れもない役人が無造作に付けた名前なんでしょうね。
センスのかけらもありませんが、まあ、それは良いでしょう。

で、先日、僕と同級だった女性からメールが届きました。
何でも今は、その中学校の教師をしているそうです。
同級生の間で『命のカレンダー』が話題になっていて、学校の広報誌にぜひインタビュー記事を載せたいそうです。
承諾の返事をしたところ、担当の方から今日クリニックに電話が来ました。
インタビューは再来週の水曜日。
診療が終わった午後から行います。

こんな僕で良ければ、インタビューにお応えしますよ。
でもこのブログをお読みの皆さんはご存知の通り、僕は言いたいことは何でも言っちゃいますからね。
ちゃんとした記事ができるか分かりませんよ。

在校生に何か一言、なんて聞かれたら、君が代斉唱で起立する必要なんてないぞ! とか言っちゃったりして。
あ、冗談です。