さようなら、Sさん。また会いましょう ― 2026年07月12日 22時17分45秒
2013年に『運命の子 トリソミー』という本を書き、小学館ノンフィクション大賞をいただきました。
この本を書いたことでぼくの人生は変わりました。
なにしろ大賞は、その年の日本一ということですから、こんなに名誉なことはありません。
実は賞に応募したのは偶然なんです。
当時ぼくは講談社の編集者と付き合っていました。トリソミーのこと書こうと思ったきっかけもその編集者の言葉があったからです。
小児外科医にとっては当たり前のワードでも、一般の人からするとトリソミーなんて言葉は聞いたことがないわけです。
それも予後が大変に不良で、医療の対象になっていないというのは、信じられないというのです。
そうか、では書いてみよう。こうして「取材」が始まりました。
1年半くらいかかりました。
そうして出来上がった原稿。
しかし2013年頃、講談社はノンフィクションから完全に撤退していました。
その編集者は「うちからは出せない。賞に応募してはどうか」と言います。
そこで調べてみると、小学館NF大賞の締切まで、あとちょうど2ヶ月くらいあります。
受賞する自信なんてなかったけど、原稿を磨いて応募しました。
結果は、大賞。
運がよかったと思います。あのとき、講談社から本になっていたら、違う人生になっていたと思います。
やはり賞という冠は大変重みがあり、これによってぼくは次々に執筆のチャンスに恵まれました。
1作書くと、次の1作への機会が広がるのですね。
多くの出版社の編集者と出会いましたが、やはりみなさん、ぼくのことを知ってくれているのです。
その『運命の子 トリソミー』の編集をしてくれた小学館のSさん。
ぼくの原稿をとても大切にしてくれて、ほとんど応募した原稿のまま出版してくれました。
本はベストセラーになりませんでしたが、10年間で4刷になりました。ロングセラーです。
ぼくにはこちらの方がうれしいです。
そして、文庫化もしてもらいました。ありがたいことです。
Sさんは、『女性セブン』の編集者でもあり、ぼくが本を出版するたびに、セブンで特集を組んでくれました。
そのおかげで、一体どれほど本が売れたかわかりません。
そのSさんが60歳になり、定年退職を迎えました。
昨日は、神保町のフレンチレストランで送別会を行いました。
思い出たくさんなので、話は尽きません。
これからはセカンドキャリアになるそうです。
いったん、さようなら。
健康がとにかく大事。お身体お大事に、次の仕事も楽しんでください。
これまでの13年間のお付き合い。感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
またお会いしましょう。
この本を書いたことでぼくの人生は変わりました。
なにしろ大賞は、その年の日本一ということですから、こんなに名誉なことはありません。
実は賞に応募したのは偶然なんです。
当時ぼくは講談社の編集者と付き合っていました。トリソミーのこと書こうと思ったきっかけもその編集者の言葉があったからです。
小児外科医にとっては当たり前のワードでも、一般の人からするとトリソミーなんて言葉は聞いたことがないわけです。
それも予後が大変に不良で、医療の対象になっていないというのは、信じられないというのです。
そうか、では書いてみよう。こうして「取材」が始まりました。
1年半くらいかかりました。
そうして出来上がった原稿。
しかし2013年頃、講談社はノンフィクションから完全に撤退していました。
その編集者は「うちからは出せない。賞に応募してはどうか」と言います。
そこで調べてみると、小学館NF大賞の締切まで、あとちょうど2ヶ月くらいあります。
受賞する自信なんてなかったけど、原稿を磨いて応募しました。
結果は、大賞。
運がよかったと思います。あのとき、講談社から本になっていたら、違う人生になっていたと思います。
やはり賞という冠は大変重みがあり、これによってぼくは次々に執筆のチャンスに恵まれました。
1作書くと、次の1作への機会が広がるのですね。
多くの出版社の編集者と出会いましたが、やはりみなさん、ぼくのことを知ってくれているのです。
その『運命の子 トリソミー』の編集をしてくれた小学館のSさん。
ぼくの原稿をとても大切にしてくれて、ほとんど応募した原稿のまま出版してくれました。
本はベストセラーになりませんでしたが、10年間で4刷になりました。ロングセラーです。
ぼくにはこちらの方がうれしいです。
そして、文庫化もしてもらいました。ありがたいことです。
Sさんは、『女性セブン』の編集者でもあり、ぼくが本を出版するたびに、セブンで特集を組んでくれました。
そのおかげで、一体どれほど本が売れたかわかりません。
そのSさんが60歳になり、定年退職を迎えました。
昨日は、神保町のフレンチレストランで送別会を行いました。
思い出たくさんなので、話は尽きません。
これからはセカンドキャリアになるそうです。
いったん、さようなら。
健康がとにかく大事。お身体お大事に、次の仕事も楽しんでください。
これまでの13年間のお付き合い。感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
またお会いしましょう。
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