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データ・ボール:アナリストは野球をどう変えたのか(広尾 晃)2024年10月09日 21時52分12秒

データ・ボール:アナリストは野球をどう変えたのか
大変興味深く読みました。
野球はデータと親和性が高いという冒頭の指摘はその通りだと思います。
メジャーリーグはデータ化がどんどん進み、日本は旧態依然です。
大谷翔平がメジャー1年目のオープン戦でまったく結果を出せなかったのに、二刀流としてメジャーで使ってもらえたのは、打率とか防御率といった古い指標に球団がとらわれなかったからです。
たとえば、打球速度。

日本の医学界も「科学的根拠に基づく医療」をやるまで、何十年もかかりました。
だから、日本のプロ野球界も時間がかかるでしょう。しかし、この本を読んでいると、非常に悲観的になります。
日本の若い選手はそういうことに気づいていて、どんどんメジャーに出て行こうと思っているのでしょう。

そういう意味では、暗い本というか、希望のない本でした。
つまらないという意味ではありませんよ。

第一部に関しては、図とか写真とか、もっと効率的に使ってほしかったかな。
ちょっと具体像が見えなくて、イメージできない部分が多々ありました。
単にぼくに知識がないだけかもしれませんけど。