大宅賞予備選考委員を辞する ― 2023年06月13日 21時06分45秒
日本一のノンフィクション賞といえば、間違いなく大宅壮一ノンフィクション賞でしょう。
ぼくは5年以上前から大宅賞の予備選考委員を務めていました。
予備選考員の仕事は、その年のノンフィクション作品を可能なかぎりたくさん読む。
日本文学振興会が挙げてくる書籍は130くらいありますので、100くらいは読みます。
そして1〜5作を候補作として事務局に提出します。
ぼくのような予備選考委員が何人いるのか知りませんが、ここで最終候補5作が決まります。
最終選考委員は5名で、その人たちが受賞作を決めます。ま、そういう流れです。
今年度をもってぼくは選考委員を辞しました。
理由はいくつかあります。
1 まず古典を読む時間がまったく取れないこと。どうしてもその年のノンフィクションばかりを読みますからね。
2 書き手は大宅賞を2回取れないので、大宅賞作家の新刊が出ても手に取るのに躊躇が生まれる。やはり時間が足りないので。
3 毎年、事務局から送られてくるリストを見ると、大半は読んでいますが、中には全然聞いたこともない本があります。慌ててそういった本を読むのですが、やはりぼくの知らない本は、かなり高い確率でまったくおもしろくない。
貴重な読書の時間を無駄にしたと思ってしまう。
4 自分の目が確かか疑問がある。年によっては、ぼくの挙げた候補作が最終候補作にズラリと並びます。しかし別の年では、ぼくが圧倒的1位に推した作品が、事務局の130くらいのリストにも入っていないことがあります。これってぼくの独りよがり?
ま、もう5年以上やったし、血は入れ替えた方がいいので、今年度で辞めることにしました。
貴重な体験をさせていただき、感謝しかありません。
ぼくは5年以上前から大宅賞の予備選考委員を務めていました。
予備選考員の仕事は、その年のノンフィクション作品を可能なかぎりたくさん読む。
日本文学振興会が挙げてくる書籍は130くらいありますので、100くらいは読みます。
そして1〜5作を候補作として事務局に提出します。
ぼくのような予備選考委員が何人いるのか知りませんが、ここで最終候補5作が決まります。
最終選考委員は5名で、その人たちが受賞作を決めます。ま、そういう流れです。
今年度をもってぼくは選考委員を辞しました。
理由はいくつかあります。
1 まず古典を読む時間がまったく取れないこと。どうしてもその年のノンフィクションばかりを読みますからね。
2 書き手は大宅賞を2回取れないので、大宅賞作家の新刊が出ても手に取るのに躊躇が生まれる。やはり時間が足りないので。
3 毎年、事務局から送られてくるリストを見ると、大半は読んでいますが、中には全然聞いたこともない本があります。慌ててそういった本を読むのですが、やはりぼくの知らない本は、かなり高い確率でまったくおもしろくない。
貴重な読書の時間を無駄にしたと思ってしまう。
4 自分の目が確かか疑問がある。年によっては、ぼくの挙げた候補作が最終候補作にズラリと並びます。しかし別の年では、ぼくが圧倒的1位に推した作品が、事務局の130くらいのリストにも入っていないことがあります。これってぼくの独りよがり?
ま、もう5年以上やったし、血は入れ替えた方がいいので、今年度で辞めることにしました。
貴重な体験をさせていただき、感謝しかありません。
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