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エンタメ小説家の失敗学~「売れなければ終わり」の修羅の道(平山 瑞穂)2023年01月29日 21時51分57秒

エンタメ小説家の失敗学~「売れなければ終わり」の修羅の道
おもしろく読みました。
平山さんというお名前は存じ上げませんでしたが、キャリア18年でたくさんの本を出しているのですね。
ただヒット作にはあまりめぐまれていないようです。

では、ヒット作が少ないのに、書き続けることができるのはなぜなのか?
それは編集者からの評価が高いからです。
そういう作家さんって、稀ではありますが、存在するように思います。
ただ、出版不況が慢性的な構造問題となると、売れない本はやはり世に出ないかもしれません。

平山さんは、出版業界(編集者)には非常識な人が多いみたいなことを書いています。
ま、医者にも非常識な人がいるので、出版界だけが異常とは思いませんが。

この業界は口約束の世界なんですよね。それは本当に改めた方がいいと思います。
契約書なんて、本が出版されてしばらくしてから結ぶという感じです。
ぼくは現在、新潮社さんと仕事をしていますが、新潮社さんくらい仕事が丁寧な出版社は今までに経験したことがありません。
契約も早かったし、増刷のときはすぐに書面で通知が届きましたし。

平山さん、がんばって書き続けてくださいね。
日本ファンタジーノベル大賞を取ったわけですから、その作品はファンタジーでその年の日本一だったということです。
日本一にはなかなかなれません。

ちょっとほろ苦い本かもしれませんが、おススメの1冊です。

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