河瀬直美監督の『朝が来る』をアマゾン・プライムで観ました。
2時間20分の映画を一気に観たので、全体の感想としては面白いという評価でいいと思います。
ただ、もう一つテーマが分かりにくかったかな。
主人公の夫婦は、特別養子縁組で赤ちゃんを迎えいれます。
そして子どもが6歳になったとき、産みの母親から「子どもを返してほしい」と電話がかかってきます。
話の出だしとしては最高に引き付けられるのですが、これは何を描きたかったのかなと、ちょっと疑問に思いました。
映画の手法としては、風景描写が非常に多く、詩的なシーンがたくさん出てくるのですが、少し演出過多かなと感じました。
このドラマは、育ての親の視点、産みの親の視点の両方から描かれていますが、後者をもっと強く描いてもよかったように思います。
ラストシーンは設定がちょっと唐突ではないでしょうか。
そんな感想を抱きました。
登場する役者さんの一人一人がいい演技をしていたと思います。
観てよかったです。
最近のコメント