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命のクルーズ(高梨 ゆき子)2022年04月13日 15時08分06秒

命のクルーズ
クルーズ船の中でものすごいことが起きている。
あのときの日本人はみんなそう思っていたでしょう。ぼくもそう思いました。
だけど、実際の姿はどうだったのか。
『大学病院の奈落』で好評を博した高梨さんが、多数の関係者に取材を重ね、ダイヤモンド・プリンセス号で何が起きていたのかを丁寧に描いていきます。

この本を読んで驚くことは多数ありますが、1番の驚きは、この大惨事に対応できる医師団がシステムとして存在していなかったことです。
DMAT と言えば耳にしたことがある人も多いかもしれませんが、これは災害医療の専門家集団で、なんとボランティア活動です。要するに国には備えがなかったのです。
100年に1度のパンデミックだからしかたなかった?
いえ、自民党の政権公約には新興感染症のパンデミックに対応すると書かれていたはずです。
ところがそれは嘘。なんの準備もなかった。つまり票にならないことは、政治家はやらないということです。

DMAT の医師たちが船内に乗り込み最初にやったことは、乗員乗客3000人以上に対して、薬を配布することです。
これは、あり得ないくらいのハードなミッションだったと思います。
高齢者になると多数の薬を飲みますが、自分がなんという名前の薬を飲んでいるか、暗記している人ってかなり少ないんですよね。小児医療だって同じで、保護者は子どもが飲んでいる薬の名前を憶えていません。

コロナ第1波のときは、患者を収容できる病院が全然ない状態でした。そこでクルーズ船に巨大クラスターが発生し、動かせる人から順番に患者を搬送するのは困難を極めます。
特に外国人の場合、言葉の通じない異国で夫婦が引き離されるときは、パニックになります。

コロナによる死亡者が13名出たものの、こうしたタフな仕事をやり遂げた関係者は立派だったと思います。
ぼくはいつも言っていますが、医師は仕事が医師なのではなく、医師という人間なんですよね。だからできたのでしょう。

このクルーズ船の一連の報道の中で、岩田先生による「告発動画」がありました。清潔ゾーンと不潔ゾーンが全然別れていない、というアレですね。大変話題になりました。先生が言っていたこと自体は正しいと思いますが、では、船内で感染がどんどん広がったという事実はあったのでしょうか。

実はそうではないようです。検疫が始まる前に感染が起こり、その人たちの検査が進み、陽性が判明していく過程を国民が見ていた・・・どうもそれが真実のようです。
しかしメディアはそういう報道ではなかったようです。
筆者の高梨さんは新聞記者として、DMAT をはじめとする関係者の汚名をすすぎたかったのかもしれません。
読み応えのある1冊でした。
おススメします。

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