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国土交通省の統計不正2022年01月25日 10時20分46秒

コロナ禍の中、今年も大学入学共通テストが終りました。
若者には人生で最初の厳しい試練かもしれません。それだけに試験に不正行為があったことがときどき報道されます。

テストが大学入試センター試験と呼ばれていた頃、国語のテストで不正事件がありました。
その受験生は文章を読む際に定規を文字列に当てていたそうです。読みやすくするためです。

定規の使用は禁止事項のため、受験生は全科目無効になったといいます。
「定規で失格」は「杓子定規」にも思えますが、ルールは守らなければならないでしょう。
ましてやそれが国家レベルとなると、その重大さは桁違いになります。

国の基幹統計「建設工事受注統計」の不正の全貌がまだ見えません。
国土交通省の職員が統計不正操作を行ったことで、2020年度の統計が4兆円過大になっていた疑いが浮上しています。
これは実績全体の5%に相当し、巨額な訂正が必要になってくる可能性があります。

統計は政策立案の基本ですし、GDPを計算する際の基礎データです。
あってはならないことで、全貌解明が必要です。なぜこうした不正が行われたのでしょうか?
国土交通省は早々と事務次官ら10人の訓告や減給などの処分を発表しました。官僚組織はこういう対応は実に「ちゃんと」していて、処分が素早いですよね。

しかし問題の本質は処分をどうするかではありません。
そういうお決まりのような処分の「杓子定規」は要りませんから、不正の「何故」をつまびらかにしてほしいものです。