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エクソダス: アメリカ国境の狂気と祈り(村山 祐介)2021年07月13日 22時02分41秒

エクソダス: アメリカ国境の狂気と祈り
トランプ前大統領の国境の壁のニュースは誰でも知っていることでしょう。しかしその実態はどうなっているのか?
壁は実際に存在していて、不法移民は壁でブロックされているのか?
そういうことを我々は知りません。
本書は、アメリカとメキシコの国境の壁にまつわる移民のルポです。
時間的にも空間的にも大作に仕上がっています。一級品の出来栄えでしょう。

国境の壁というと、どうしてもメキシコとの関係の話になりますが、それだけではありません。中南米の国々は犯罪や貧困、治安の崩壊などにより国家が立ちいかなくなっています。
誰だって好きで移民になる訳ではありません。
移民になってアメリカを目指さないと生きていけないのです。
中南米を出発した移民の集団は、行進と共に人数が膨れ上がり、何千人という規模になります。
密かに密入国するのではなく、集団で助け合いながら国境を目指すのです。こうしたキャラバンという行進は、旧約聖書の出エジプト記のなぞられてエクソダスと呼ばれるようになります。
この集団は「約束の地」、アメリカを目指すのです。

しかし「約束の地」アメリカで待ち受けているのは天国ではなく、トランプです。彼は自身の政治勢力を強化する目的もあり、キャラバンを侵略者・犯罪集団と見做し、国境で立ち塞がります。
でも、この本で描きたかったことは、トランプのことではなく、移民化せざるを得ない経済の貧しさだったのではないかと思います。
日本に住んでいては分からない世界の地位格差、経済格差が本書によってよく書かれていたと感じました。
良質のルポルタージュです。

なお、この本はカバーデザインもいいし、タイトルによく『エクソダス』と付けたと思います。
ベストセラーになっているのかどうかは分かりませんが、こういう本は評価されて欲しいですね。

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