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新型コロナウイルスワクチンを打って考えた2021年04月18日 16時32分13秒

本日、千葉市中央コミュニティーセンターへ行って、新型コロナウイルスワクチンを接種してきました。
まず受付。検温して、問診票(接種券)を提出すると、パソコン(正確にはタブレット)に僕の名前がリストに上がっているかをチェックします。
自動車運転免許証を提出して本人確認。
次は、問診する先生が、問診票を見ながら体調を聞いてくれます。
そしていよいよ接種ブースの中に入ります。接種ブースは全部で4つ。
このワクチンは筋肉注射ですから肩に打ちます。したがって今日は半袖のワイシャツで行きました。
僕は右利きなので、「左腕に打ちましょう」と言われました。3週後もまた左に打つのかな?
針が刺さった瞬間はチクッとしましたが、薬液が入って来る時は、何も感じませんでした。インフルエンザワクチンより痛くないな。
そして接種証明書をもらい、待合ブースで15分経過を見ます。近くには看護師さんがいて、摂種した人たちの様子を観察しています。
何事も起きず、ぼくは会場を後にしました。

さて、この会場には一体何人の医師と看護師、そして千葉市の職員がいたのでしょうか?
これだけ大勢のスタッフがいて、一体何人の人に接種できたのでしょうか?
もちろん、一人一人の患者さんに丁寧に対応していることは大変素晴らしいし、こういうスタイルは全国で行われていると思います。
しかしこれでは日本国民(子どもを除く)全員に接種するためには半年くらいかかってしまうのではないでしょうか?
つまりあまりにも「時間」と「スタッフの人数」のパフォーマンスが悪い。

ぼくは毎年、冬の2ヶ月半に800回インフルエンザワクチンを接種します。医者一人に看護師二人、事務一人です。
アメリカとかイスラエルってもっと大雑把にやっているのではないでしょうか?会場を設営して、打ちたい人がうちに来る・・・みたいな。個人確認なんて厳密にやっていないのでは?
あとは政府がキャンペーンをやって、みんな接種しようと呼びかければ国民の70%は打つんじゃないかな。

日本のスタイルだと、国民の70%が接種する頃には、最初に打った人たちから免疫が消えちゃうんじゃないかな。こういうのって国民に一気に打たないと、コロナウイルスは消えないのでは?と思ってしまいました。心配しすぎでしょうか?
そんなことを考えました。

USキーボード顛末記2021年04月18日 19時54分57秒

USキーボード顛末記
みなさん、キーボードは何を使っていますか?
僕はマック・ユーザーなので、選択肢が少ないんですよね。
以前はHHKB Lite というのを使っていました。大変手に合っていて本当にお気に入りでした。ところがマックを買い替えてOSもバージョンアップしたところ作動しなくなってしまいました。
これには困った。

そこでキーボードについていろいろ調べ始めました。
RealForce というのも持っていますが、静電容量無接点方式と呼ばれる柔らかいキータッチなのですが、これがちょっと物足りないんです。
診察室で使っているのは富士通の電子カルテで、キーボードの感触がなかなかいい。あれはメカニカル方式だと思います。僕はカチカチ打てる方が合っているのかもしれません。
それから書斎の机の上が、コードだらけなのも気に入らない。
Bluetooth接続がいい。
そこで、Keychronというキーボードに行き当たりました。
写真で見るとなかなかデザインも優れています。

ただ問題は、キーがUS配列ということです。ネットの評価を読んでみると、日本語配列よりUS配列の方がいいという記事が目立ちます。
マジですか?
そんなことあるのかな。でも、慣れればどちらも変わらないかもしれません。
で、買うことにしました。
KeychronのK8という機種です。

香港で販売しているんですよね。サイトはもちろん英語。
そのサイトから申し込みをしました。クレジットカードが使えます。本体が、69ドル。パームレストが28ドル。送料(DHL国際郵便)が20ドル。合計117ドル。1ドル109円とすると、12700円です。
どれくらいかかるかと思いましたが、注文して1週間で自宅に到着。早速、開封。
デザインはやはり秀逸。めっちゃカッコいい。無線もすぐにつながります。
さて問題はUSキーボード。そもそも日本語と英語をどうやって切り替えるかも分かりません。ググるとすぐに方法が判明。なるほど。
タイプはとても快適で、キーに茶軸を選びましたが、これは正解だったようです。とても心地いいキータッチです。
で、その時、ふと思いました。カタカナってどう打つんだろう。
またググりました。う、面倒くさい。これは複雑だな。
これはいつか慣れるんだろうか?

それにしても、リターン・キーが非常に小さいことが非常に使いづらい。タイプミスがしょっちゅう。
そうか、USキーボードというのは、上級者が使って初めて日本語配列よりも「いい」となるのですね。
僕は1冊の本を書くのに、10万字くらいは難なく書きますが、実はブラインドタッチができないんです。
要するにキャリアは長いけど、タイプは下手。
僕のような下手っぴにはUS配列は向いていないと悟りました。
うーん、困った。
ちょっとこれはお蔵入りかな。

新型コロナの科学-パンデミック、そして共生の未来へ(黒木 登志夫)2021年04月19日 21時23分07秒

新型コロナの科学-パンデミック、そして共生の未来へ
知っていることも多数、知らなかったことも多数書かれていました。
知っていることが書かれていると、面白くないかというと、それは違います。
黒木先生が以前に書いた「がん遺伝子の発見」は知っていることが大多数でしたが、読んでみて大変面白かった。それは文章のうまさとか、語り口の妙があるからでしょう。

今回もよくこれだけの情報を集めたなと唸るくらい豊富なデータに基づいて書かれていました。しかしそれが決してデータ偏重の記述になっていないんですよね。
新書の中には学術論文みたいな作品もありますが、先生はしっかりと語っていました。
そして先生の人脈の広さはやはりすごい。その人脈をフル活用して情報を取ってくるんですよね。ぼくには真似ができない。
ま、一介の開業医と先生とでは違いすぎますよね。
(でも、そこらの教授と比べて僕が医学者としての総合力で負けるとも思っていませんが)

この本を読んで一番驚いたのは、千葉大病院でのコロナ治療の様子です。よく調べたというか、話を聞けたものですね。
ぼくもいつか取材しようと思っていたのですが、見事に先を超されました。

先生は、今年85歳。いやあ、これはとても真似できる気がしません。ぼくなんて老ぼれになっているのでは? いや、死んでいるかもしれません。
ぼくもコツコツとがんばることにしましょう。
なお、この本は現在、次女が読んでいます。

仕事と人生(西川 善文)2021年04月21日 19時19分00秒

仕事と人生
これはちょっとよく分からない本でした。
分からないというのは、本が悪いのではないく、ぼくに知識がないからです。西川さんはバンカー。
金融の話がたくさん出てきますが、やはり専門外でした。というか、医者という生き物は常識がないのかもしれませんね。
ただ、それだけの本ではなく、仕事論の話でもありました。
部下の叱り方とか誉め方とか。
どうやって人材を伸ばしていけばいいのか、自分はどうやって頭取まで伸びることができたのか。
参考になる話も多数ありましたが、現在のぼくは組織に所属していませんので、あまり関係がないともいえます。

ぼくは大学在籍中に「教授になりたい」と言ったことは一度もありません。
(他の科の医者で教授になりたくて、そういうことをしょっちゅう公言している人を見たことがありますが)
千葉大の小児科も小児外科もぼくの後輩が教授に就きましたが、彼らの苦労はどれほど大変なのかなと考えるときがあります。
組織論みたいなことには興味がありますし、人を育てるということにも興味があります。
ぼくはこれまでの人生で、自分の科(小児外科)を含めて多数の医学部教授を見てきました。
特に6ヶ月間、麻酔科の研修を受けたときに、各科の教授の手術を直に見て、手術の腕前や人柄を身近に知りました。
尊敬できる人もいますし、大したことはないな思える人もいます。
ま、ぼくは教授という仕事をやった経験がないので、偉そうなことは言えませんが。
でも、さまざまな場面で、「自分には無理だなあ」と思ってしまいます。
ぼくの見るところ、教授で一番必要なのは、「鈍感力」のような気がします。
ぼくは神経質で「敏感力」が強いので、教授は失格でしょう。
あ、新しい本のタイトルを思いついた。
「医学部教授・失格」
どこかの出版社が書かせてくれないかな?

弱いはつよい・村上有香 (著), 伊藤美憂 (絵)2021年04月30日 20時55分03秒

弱いはつよい・村上有香 (著), 伊藤美憂 (絵)
今日、クリニックに贈り物が届きました。
開けてみると、1冊の本。詩集でした。
書いたのは、村上有香さん。ダウン症のある1999年生まれの女性です。そして、絵を描いているのが、伊藤美憂さん。
有香さんのお母様から贈られてきた詩集でした。

小学4年生の頃から書き始め、現在に至っている詩の数々。印刷ではなく、有香さんの肉筆が上質紙にそのまま印刷されていました。
ユーモアがあって、優しさがあって、温かさがあって、そして文章に弾むような明るいリズムがあって。
読者の心を暖めるような詩のシャワーでした。
こういう詩集は人をハッピーにします。悲しい時に読んでもいいかも。元気が出ると思います。
伊藤美憂さんの絵もよかった、色彩感覚が抜群でした。
自分の蔵書の中にこういう1冊があると、人生が豊かになりますよ。
みなさんも、ぜひ、どうぞ。