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仕事と人生(西川 善文)2021年04月21日 19時19分00秒

仕事と人生
これはちょっとよく分からない本でした。
分からないというのは、本が悪いのではないく、ぼくに知識がないからです。西川さんはバンカー。
金融の話がたくさん出てきますが、やはり専門外でした。というか、医者という生き物は常識がないのかもしれませんね。
ただ、それだけの本ではなく、仕事論の話でもありました。
部下の叱り方とか誉め方とか。
どうやって人材を伸ばしていけばいいのか、自分はどうやって頭取まで伸びることができたのか。
参考になる話も多数ありましたが、現在のぼくは組織に所属していませんので、あまり関係がないともいえます。

ぼくは大学在籍中に「教授になりたい」と言ったことは一度もありません。
(他の科の医者で教授になりたくて、そういうことをしょっちゅう公言している人を見たことがありますが)
千葉大の小児科も小児外科もぼくの後輩が教授に就きましたが、彼らの苦労はどれほど大変なのかなと考えるときがあります。
組織論みたいなことには興味がありますし、人を育てるということにも興味があります。
ぼくはこれまでの人生で、自分の科(小児外科)を含めて多数の医学部教授を見てきました。
特に6ヶ月間、麻酔科の研修を受けたときに、各科の教授の手術を直に見て、手術の腕前や人柄を身近に知りました。
尊敬できる人もいますし、大したことはないな思える人もいます。
ま、ぼくは教授という仕事をやった経験がないので、偉そうなことは言えませんが。
でも、さまざまな場面で、「自分には無理だなあ」と思ってしまいます。
ぼくの見るところ、教授で一番必要なのは、「鈍感力」のような気がします。
ぼくは神経質で「敏感力」が強いので、教授は失格でしょう。
あ、新しい本のタイトルを思いついた。
「医学部教授・失格」
どこかの出版社が書かせてくれないかな?