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AIDで生まれるということ 精子提供で生まれた子どもたちの声(長沖 暁子)2020年09月02日 23時06分10秒

AIDで生まれるということ
非配偶者間人工受精についての本です。
AID には長い歴史があります。ということは、この方法が始まった時には、子どもの人権なんてまったく考えられていなかったということです。
精子提供・卵提供・子宮提供(代理出産)、、、こういうものはすべて無理があるというのが、ぼくの考えです。
子どもを欲しいという親の気持ちは理解できますが(ぼくも欲しかった)、言ってみれば手段を選ばないというのは、必ず誰かが傷つきます。
無理が通れば、道理引っ込むということでしょう。
さらに言えば、慶應大学医学部の学生の精子を使うというのが、いやらしいですよね。
頭の良い子を期待していませんか?
やはり命は授かるもので、選びとるものではないというのが、ぼくの結論です。
子どもにとって残酷な方法ですね。

ヤクザときどきピアノ(鈴木 智彦)2020年09月06日 23時25分30秒

ヤクザときどきピアノ
ヤクザ関連の潜入ルポで有名な鈴木さんの作品です。
鈴木さんは52歳。楽譜も読めない状態から、ABBAのダンシング・クイーンを弾きたいと一念発起します。
そして音楽教室に通い、レイコ先生の指導を受けます。

音楽を習得するという抽象的なことを、きっちり文字にするのはなかなかできないことです。
でも、鈴木さんはしっかりと描きましたね。これは見事です。ぼくにはちょっと書けないな。

この本には巻末付録が付いています。それは動画のURL。
鈴木さんが本のクライマックスとしてピアノの発表会でダンシング・クイーンを披露している場面が収録されています。
上手でしたね。よくぞここまで腕を磨いたと思います。
そして、弾き終わって照れている姿に愛嬌がありました。

この本は、発売4ヶ月で4刷り。うらやましいです。
ぼくもがんばろう! 何を?っていろいろです。

万葉学者、墓をしまい母を送る(上野 誠)2020年09月14日 20時53分30秒

万葉学者、墓をしまい母を送る
これは本当に面白い本でした。
葬儀とかお墓をめぐる民俗的な考察エッセイです。
かつては、葬儀というのは個人のものではなく、地域のイベントだったのですね。
確かにぼくが医者として若い頃に参列した葬式は大掛かりなものばかりでした。
しかし時代とともに、家族葬とか直葬とかが登場し、葬式は縮小していきました。
その理由はいろいろとあるでしょう。
地域社会が縮小したということもあると思いますが、死の祭り事に大金を費やすことの疑問が生まれてきたということもあるのかもしれません。
お墓自体もとても簡素化されています。
昭和の時代には墓の威容を競い合うという文化もあったのでしょう。
ぼくは3年ほど前に両親を相次いで亡くしましたが、当人たちの希望で墓は作っていません。
樹木葬という奴です。
確かにそれもありかな・・・と思います。誰が墓守をするんだという宿題が家族には残りますよね。
ぼくも墓を持っています。
2番目の子が死産だったから。質素な墓を千葉市公園墓地に作りました。
でもこの墓を、われわれ夫婦が死んだあと、どうしたらいいのか? 娘二人に管理させるのはとても申し訳ないと思ってしまいます。

さて、この本には面白い指摘があります。
かつては死は身近にあったため、人間は死と共存していた。ところが医学が発達して人は簡単に死ななくなった。すると、人間は死を恐れるようになったというのです。
飼い慣らされていた死が、野生の獣のように人に襲いかかるわけです。
現代の死は、「飼い慣らされた死」から「野生の死」に変化したのです。
これはかなり当たっていると思います。

今年度のエッセイスト賞受賞作です。それも当然の傑作です。オススメします。

村井さんちの生活(村井 理子)2020年09月16日 23時05分28秒

村井さんちの生活
村井さんちの生活を書いた村井理子さんのエッセイです。
この本を読んだ理由は、『兄の終い』があまりにも面白かったから。
で、ささっと読んでみました。

内容は本当に村井さんちの日常を描いています。
つまりこれはある意味で誰でも書ける。
しかしエッセイとして新潮社から出版できる人間は日本で一握りです。
そこにはどんな秘密があるのでしょうか?
それが分かればぼくもエッセイが書けるかもしれない。
でも、分かりませんでした。

分かったことは、「特別」なことが書かれている訳ではないのに、思わずどんどん読んでしまうということ。
つまり、うまいんですね。
文章とか素材の選び方とか表現とかが。
でも、それがいかにも「うまい」という文章で書いていないところが実にうまい。
誰にでも書けるような錯覚を起こさせて、実は村井さんにしか書けない訳です。
うらやましいなあ。ぼくもがんばろう! って何をがんばるかというと、すべてです。

『発達障害 最初の一歩』2020年09月18日 16時44分43秒

『発達障害 最初の一歩』
新刊、『発達障害 最初の一歩』がAmazonで予約できるようになりました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4120053423/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_vqgzFb39KF8FA

本書は、ぼくのクリニックの診療現場を報告する形で、
発達障害をどう診断するかを述べていき、
親御さんに何を理解してもらうかを説明し、
療育とはどういうもので、どういう手順で始めるのかを解説し、
自宅でどうやってお子さんの伸び代を伸ばすかについて助言し、
きょうだいをどうフォローするかを考え、
学校選びや社会性をいかに身につけていくかを説明しています。

発達障害に関してすでに豊富な知識を持っている方には無用かも知れません。
しかし、わが子が発達障害では?と思った時や、医療機関などで発達障害の可能性を指摘された時に、まずどうやって最初の一歩を踏み出せばいいのかをアドバイスしています。
関心のある方はぜひ、本書を手に取ってみてください。また、この本を必要としている人に勧めてください。
どうぞよろしくお願いします。

コロナ後の世界(大野 和基 ・編集)2020年09月27日 23時28分57秒

コロナ後の世界(大野 和基 ・編集)
コロナ後の世界がどうなっているか?
6人のインテリが解いていきますが、結局はよく分かりませんでした。
ま、結局誰にも分からないということでしょう。
ただ、この本は十分に面白い作品で、コロナ後の世界とは関係なく世界情勢や政界経済に興味のある方ならば大いに楽しめるでしょう。
そういう1冊でした。
一つ発見したことは・・・アメリカはGAFAを生み出した偉大な国だと思いますが、GAFAが存在する以上、アメリカを含めて世界から(中国も)、GAFAのような企業は生まれないということです。
GAFAがすべてを独占してしまったからです。
しかし本書にあるように企業の死亡率は100%であり、永遠に続く企業はないとも言えます。
今後もし、インターネットの発明に匹敵するパラダイムシフトが起こったときに、GAFAは消滅するのでしょう。
その時に、日本は機を見てGAFAのような企業を立ち上げることができるでしょうか?
ハンコとFAX の国ですから、それは難しいかもしれませんね。