アクセスカウンター
アクセスカウンター

どくとるマンボウ医局記(北 杜夫)2020年08月01日 22時41分15秒

どくとるマンボウ医局記
お医者さんの青春記が読みたくてこの本を買い求めました。
なだ いなださんの本もそうですが、研修医からその後の若い頃の記録って本当におもしろいですね。
北さんは精神科医なので、いろいろな患者さんと出会います。
そうして人間に対する洞察を深めていって、人間の不思議さをよく描いています。

この本にはM教授という横暴な専制君主のような人が登場します。いったい、本名は誰なんでしょうか。
もう故人ですが、よく書けるなと思います。

患者が患者を死なせてしまった事件で、北さんは遺族に謝りに行きます。そこの場面はすごくシリアスで、本人は自分をやぶ医者とか言っていますが、実は真面目な医者だったのではないかと思わせます。

いずれにせよ、1995年に発刊された文庫本がこうやって現在でも印刷されていることは素晴らしいと思います。
ファンが多いのでしょうね。超のつくベスト&ロングセラーです。
大変おもしろい本でした。
ぼくも青春記を書く予定です。