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鉄路の果てに(清水 潔)2020年06月08日 22時36分50秒

鉄路の果てに
作者は一流のジャーナリストですから、どれほどの調査報道なのかと期待して読みました。
表現が豊富で読ませる力が文章にこもっていますから、おもしろく読むことができました。
しかしこの本はシベリア鉄道旅行記といった感じの極めてプライベートな作品でした。
ちょっと帯の作り方などが、ジャーナリスティックな雰囲気を煽っていますが、そういう本では全然ありませんでした。
この本はこの本なりに成立しているのですから、内容とあまりに違う帯の惹句は考え物です。
筆者も事前に帯を見ているはず。どう思ったのでしょうか。

旅行記の合間に東アジアからロシアにかけての近代史の解説も多々述べられていて、ちょっと変わった作りの本になっていました。
どういう本を作りたかったのか、作者には迷いがあったのではないかと想像します。

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