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独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書) 大木 毅2019年09月22日 22時15分18秒

独ソ戦 絶滅戦争の惨禍
独ソ戦とは実に凄まじいものでした。
相手の絶滅を目指して闘う戦争ですから、国際法も何もあったものではありません。
捕虜も殺されるし、市民だってどれだけ死んだか、数え切れないほどです。
日本は戦争に敗れましたが、戦場になったのは沖縄だけです。
しかし独ソ戦は、ドイツからソ連までの広大な大陸で、殺し合いの市街戦がおこなわれたのです。
その悲惨さは、言ってみれば沖縄の戦闘が日本全土で繰り広げられたのと同じことです。
ソ連にしてみれば、血みどろになって勝ち取った領土ですから死んでも手放したくないと思うでしょう。
北方領土もその文脈上にあるのではないでしょうか?
経済交流を深めていって、領土が返ってくるなんて、今の政権は本気で考えているのでしょうか。
それくらいしか、交渉の手段がないのかもしれませんね。

本書は、専門書と一般書の間を埋めるような好著です。
さすが岩波書店ですね。
最近、講談社現代新書がアカデミックなものを作りませんので、新書らしい新書は、岩波と中央公論の二強という感じですね。
現在ベストセラーです。
筆者はぼくと同じ年齢なんですが、ぼくの読めないような漢字を使うなど、学者らしい学者さんでした。
オススメです。戦争の悲惨さ、むごたらしさがよく理解できます。

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