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PURE DYNAMITE―ダイナマイト・キッド自伝2018年12月24日 23時06分28秒

PURE DYNAMITE―ダイナマイト・キッド自伝
ダイナマイト・キッドの自伝です。
プロレスラーの自伝はたくさんありますが、どう書いたらいいものなのか、とても難しいのではないでしょうか?
自分の強さを強調したくなるのはわかりますが、プロレスとはショーですから、自慢話が過ぎると読む方は白けてしまいます。

キッドはまるでデビューの頃から強かったみたいな書き方ですがそんなことはあり得るのでしょうか?
誰だって下積み時代があるはずだし、失敗や挫折もあったはずです。
そういう部分があまり書かれていない感じでした。
カール・ゴッチのことを傲慢であるとけなしていましたが、この自伝でも同じになっていないか、ちょっと気になります。
ちなみにキラー・カーンの自伝は、自分の精神的な弱さに関する記述が多く、トップイベンターにまで登り詰める過程が上手に表現されていました。

タイガー・ジェット・シンやハルク・ホーガンのこともけなしており、喧嘩だったらハルク・ホーガンなどすぐにKOできるみたいに書いてありましたが、そんなに簡単でしょうか?
身体の大きさは強さです。だからキッドもステロイドを常用した訳ですよね。

キッドのファイトは一直線で観ていて本当に素晴らしいと思いました。
しかし批判的に見れば、ワンパターンとも言えます。
日本でファイトした数々の試合を思い出すと、進化という部分があまりなかった印象もあります。

そういう意味で言うと、猪木のファイトは年々変化を遂げ、引退の直前までファイトスタイルを変化させていったのは、やはり見事だった思います。
タイガーマスクがメインを取れなかったのは、やはり役者としてのうまさが少し違っていたと感じます。
「箒とプロレスをしても名勝負ができる」と言われただけのことは、猪木にはあります。

現在この本は中古でしか入手できません。値段もけっこうします。
ファンの方は読んでみてください。

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