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敗れても 敗れても ――東大野球部「百年」の奮戦(門田 隆将)2018年07月01日 23時16分51秒

敗れても 敗れても ――東大野球部「百年」の奮戦
サブタイトルが示すように東大野球部の物語です。
著者はノンフィクションの大御所ですので、文章の力は申し分ありません。とても面白く読ませて頂きました。

ただ、ノンフィクションをどう書くかという(ぼくのいつもの)疑問点は、本書でも感じることが多々ありました。
明治時代や大正時代の出来事を、「 」付きの台詞で再現するのは本当に正しいのでしょうか?
これはさすがに、資料に基づいて作者が物語を作っているのだと思います。
しかしそれも、事実に基づいているという観点からすればノンフィクションの範疇なのでしょうね。
ただ、ノンフィクションにもハードなもの(ルポルタージュやインタビュー)とソフトなもの(ニュージャーナリズム系)があって、本当に強い説得力を持つのは前者かなとぼくは思っています。
けれども後者には娯楽性がありますので、多くの人に読まれるのは、ノンフィクション系の物語なんだと思います。

現在、ベストセラー中のようですね。興味のある方は、ぜひどうぞ。