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美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道(春日 太一)2018年02月28日 10時23分59秒

美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道
春日さんの本には外れがありません。
この本も例外ではなく、一気に読んでしまいました。
なぜ面白いのでしょうか?
それは春日さんの映画への愛ですよね。映画が好きだから女優さんと語ることが楽しくてしかたがない。
そんな楽しさが伝わってきました。

ぼくは特段、岩下志麻さんが好きという訳ではありませんが、日本の女優さんの中で最も美しい人の一人だとかねがね思っていました。
しかし本書を読んでみると彼女の魅力は美貌にあるのではなく、役に憑依するくらいのめり込む、そのプロ意識にあるのだと分かります。

いろいろな監督さんや役者さんに対する感想も多々述べられていて、大変興味深く読むことができます。
ただ1点、分からなかったのは、女学生だった素人の岩下さんが、何をきっかけに(あるいはきっかけなしに)プロの女優に変貌したのかです。ここの部分はもっと掘り下げて欲しいと思いました。
もともと才能があったのかもしれませんね。

人類の契約 (貧困なる精神27集) 本多 勝一2018年02月28日 22時15分27秒

人類の契約 (貧困なる精神27集) 本多 勝一
本多さんが提唱する人類の契約とは、人類が人類を殺してはいけないという約束です。
人の歴史は、この契約違反の歴史だったとも言えます。
強い者が弱い者を見下して、差別することも契約違反の前段階です。
多様性を認める社会、寛容な社会、弱い者を包む柔らかい社会が実現する日。それはいつでしょうか?
ぼくが生きている間に実現しないでしょう。
いえ、未来永劫そういう日は来ないかも知れません。
だから志のあるジャーナリストは書き続けるのでしょう。