アクセスカウンター
アクセスカウンター

「抗がん剤は効かない」の罪 (勝俣 範之)2017年07月06日 16時58分37秒

「抗がん剤は効かない」の罪
近藤誠先生の主張に対し、事実と論理と倫理で反論した書です。
その一つ一つがエビデンスに基づいているので、非常に説得力があります。
まったくその通りだなとうなづくことばかりでした。

近藤先生の主張は一部の人に当てはまることを、すべてに広げる論法です。
抗がん剤は効かないとか、検診は意味がないとか、手術はしない方が良いとか、がんは放置したほうがいいとか。
たしかにそういう人もいますが、すべてではありません。
がん治療がテーラーメイドで行われるようになった時代に、二元法でがん治療を論じる近藤先生は、ちょっとサイエンスを知らないのではないでしょうか?

この本は大変な良書ですが、Amazonのレビューを見ると、強くけなす人が多数いるんですよね。
近藤教の信者みたいな人がいて、文句をつけるのでしょうか?
それとも日本人って科学的な議論が苦手なんですかね。