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見落とされた癌 (竹原 慎二)2017年06月24日 17時08分37秒

見落とされた癌 (竹原 慎二)
こんな言い方は失礼かもしれませんが、大変面白い本でした。
2時間くらいでたちまち読んでしまいました。

タイトルは「見落とされた癌」。
いや、よっぽど診断が遅れたことが許せなかったのでしょう。
ぼくの素直な感想を書くと、こんな医者、本当にいるの!って感じです。
ぼくは小児外科医で、小児がんの専門家です。したがって大人の膀胱がんは診た経験がありません。

だけど、そんなぼくでも、患者さん(竹原さん)がこういった症状を訴えていたら、尿の細胞診を絶対にやったはずです。
ええ、迷わずすぐに(最初に)やったと言えます。
だって尿を提出ことは、患者さんにとって痛くも痒くもないからです。
こんなお粗末な医者がいるなんてまったく信じられません。

竹原さんの予後を決めたのは、抗がん剤ですね。
シスプラチンが効いたのでしょう。
「がん放置療法?」を勧めるお医者さんなんて、頭がどうかしていると思います。

しかし「新膀胱」を作って、自力で排尿して、竹原さんは実に立派です。さすが、チャンピオンです。
民間療法も取り入れていますが、あれは、経済的にリッチな人であれば、そして本道の治療の邪魔にならないのであれば、やってもいいというのがぼくの考えです。
竹原さんは人に押しつけていないので、そこの部分にも好感を持ちました。

この後、40年も50年も生き続けてくださいね!

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