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フリーランス女医は見た 医者の稼ぎ方 (光文社新書) 筒井 冨美2017年03月24日 22時02分21秒

フリーランス女医は見た 医者の稼ぎ方
サブタイトル通り、医者の稼ぎ方を書いた本でした。
ぼくは医師になって30年になりますが、これまで一度も「稼ぐ」という観念を持ったことがないので、こういうことを考える医者がこの世の中にいるのかと感心しながら読みました。

僕は医者になって3年目に大学院へ進学しました。収入は週に1回のアルバイトだけ。
1回、1万7千円でしたから、月収は6万8千円でした。授業料を払い、アパート代4万2千円を払うとあまりお金が残りませんから、生活はギリギリでした。
で、日本育英会から奨学金を頂きました。

しかし英語論文は次々を書くことができました。
ネットの無い時代ですから、論文の別刷り請求が世界中(主に東欧とアジア。たぶん、コピー機が無かったのだと思う)から来ました。

貧乏だったけど、楽しかったな。
その名残なのか、今でも「稼ぐ」という発想がありません。
ですから、自分のおこなっている診療行為の料金を知りません。たとえば、エコーをやると何点(1点=10円です)なのか、そういうことをまるで知りません。
そもそも、診療というのは、営利を目的にしてはいけないことが法律に書かれています。
つまり、お金儲けのために開業してはいけないのですね。
現在の僕は、この本の著者のように大金持ちではありませんが、時々患者さんに感謝されたり、家へ帰れば家族とビールが飲めるので、それだけで幸福です。

天皇陛下の心臓のオペをした天野先生はバイトをしまくりで年収が5千万円もあるそうです。
全然羨ましくない。

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