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謹賀新年 20172017年01月03日 23時24分14秒

2017年のご挨拶
2016年は平穏な1年でした。
2017年もいい年でありますように心からお祈りしています。
(画は、うちの下の子・中学2年の作品です)

大学教授がガンになってわかったこと (幻冬舎新書) 山口 仲美2017年01月08日 17時57分02秒

大学教授がガンになってわかったこと
一言で言って大変面白い本でした。
面白かった最大の理由は、著者の文章の力にあります。
大腸がんと膵臓がんの二つを経験した患者さんは、この世にいくらでもいますが、こんなに面白い闘病記を書けるのは、彼女の知性と表現力にあります。
「著者紹介」を見てみると、それも納得。エッセイの名手なんですね。

さて、この本は多くの人に勧めることができる良書ですが、敢えて医者の立場から異論を二つ書いておきます。
まず、膵臓がんの術後の抗がん剤治療。
外科医コウベイ先生とのコミニュケーションがうまくいかず、著者は病院を代えます。
コウベイ先生は外科医なので、抗がん剤治療は、専門家である内科医(専門医)に任せるべきだと著者は主張します。
総論としては僕もその意見に賛成します。
しかし、問題の核心は「外科医」であるとか「内科医」であるということにあるのではありません。
このコウベイ先生の医師としての態度が核心なんです。
今時、こんな医者がいるとは信じられない気持ちです。この先生はいったいどこの大学で医学教育を受け、どこの病院で修行を積んだのでしょうか?
コウベイ先生は膵臓がんの手術の名手とのことですが、医師としての基本ができていないのだから、手術の実力だったわかったものではありません。

ぼくは大学いた時、小児がんの「手術」も「抗がん剤治療」も「放射線治療の計画」も「末梢血幹細胞移植」も自分でやっていました。
そうしたスタイルを時代遅れと解釈する医師は今や多数派です。
それに反論するつもりはありません。
が、ぼくが一番重要だと考えるのは、「手術の腕前」とか「薬の知識」ではなくて、がんという病気の本質をどれだけ知っているかなんです。
小児がんで最も数の多い神経芽腫に関して、基礎医学から臨床医療まで、ぼくは知らないことな何もないと思っていました。
つまりこの病気に関して自分は日本で一番詳しいと思っていました(大学病院在籍当時)。
だから、家族からのどんな質問にも答えることができました。
「知らない」「わからない」と返事したことは一度もありません。
そうやって家族の疑問に答えることが、信頼関係を構築する土台になっていたとぼくは信じています。
だから、著者が、「抗がん剤治療を外科医に任せてはいけない」と書くと悲しい気持ちになるし、ぼくが治療してきた子どもたちの親も同じように感じると思います。

それから2回の手術で麻酔の副作用が違っていた点。
1回目は「大盛り」の麻酔薬を使われたみたいに著者は解釈していましたが、それはいくら何でもあり得ないと思います。
人間の体は1+1=2にならないので、計算通りの結果が得られないことはいくらでもあります。
麻酔医がオオガラだからと言って、薬の使い方が大雑把というのは、ちょっと麻酔科医に失礼ではないでしょうか?

しかしこの本にはいいことがたくさん書かれています。ぼくも命の関わる病気をしていますので、患者の気持ちはとてもよくわかります。
医者の言葉、看護師の態度で患者の精神状態がどれだけ変わるのか、まったく指摘の通りだと思います。
面白いし役に立つ本なので、多くの人に読んで欲しいと思いますが、若い医師や看護師にもぜひ勧めたいと思います。

イ・ボミはなぜ強い? 知られざる女王たちの素顔 (光文社新書) 慎 武宏2017年01月10日 21時50分14秒

イ・ボミはなぜ強い?
なぜ強いのか? ま、なんとなくわかったような、わからなかったような。
この本を読んだ後で気付いたのですが、ぼくはイ・ボミを見たことが一度もありませんでした。
スポーツノンフィクションはけっこう好きなので、つい読んでしまいました。

「母と子」という病 (ちくま新書) 高橋 和巳2017年01月11日 17時58分03秒

「母と子」という病
親子の愛着関係から、母親を三つのタイプに分類しています。
そういう発想自体がぼくには全然ないので、精神医学というのは特別な医学なのだなとつくづく感じます。
そう言われてみればそうなのかもしれませんが、外科医のぼくには理解するのがちょっと難しかったようです。
母子関係に関心のある方はどうぞ。

季刊福祉労働153号 特集:相模原・障害者施設殺傷事件--何が問われているのか2017年01月12日 20時53分14秒

季刊福祉労働153号 特集:相模原・障害者施設殺傷事件
相模原事件について、まだまだわからないことがたくさんあるのですが、少しだけ理解が進んだことがあります。
以前、ぼくは「無知は罪である」「無知が人を殺す」という意見を持っていました。
講演などでもそのように話していました。
しかし、この犯人は、重度障害者という存在は知っていました。
知ることによって偏見と憎悪を募らせたとも言えます。
逆に言うと、この男が障害者施設で働かなかったら、この事件は起きていなかったはずです。

識者たちは、警察と施設の連携が悪かったとか、施設の防犯体制が弱かったとか、措置入院とその後のフォローが悪かったなどと指摘します。
しかし何かの「if」によってこの事件を防ぐことができたとすれば、犯人が施設に勤務しなかったらという仮定がぼくには思い浮かぶのです。

つまり障害者の姿を「知る」ということは障害者の側に立つには不十分であり、それどころか、偏見さえ生じかねないということです。
医者の中には障害児に対して強い偏見を持つ人がいます。それは何故でしょう?
中途半端に、たくさんの障害児を見るからではないでしょうか?

だから「知る」ということには両義性があって、中途半端に知るくらいなら、無関心の方がましかもしれない。
知った以上は一歩踏み込んで「理解」しないといけない。
相模原事件の容疑者は、「理解」しないで、障害者を見ることで誤った道に進んでしまったのではないでしょうか?

「知る」先にある「理解」を達成するにはどうしたらいいのか。
それは教育しかないと思います。
保守系(体制側)政治家が、高齢者や障害者に対して差別的な発言をすると、メディアはいっときだけ取り上げますが、結局は不問に付されてしまいます。
教育者がそれをしっかりと「間違っている」と子どもたちに教えていくしか、この事件を乗り越えることはできないのではないでしょうか?

しかしながら、容疑者がどれだけ差別感情・優生思想を膨らませようと、人間を19人も殺害するのには、何か一線を越えるようなバリアがあったはずです。
なぜ彼はそれを超えたのか?
そこはまだ未解明だと思います。

創 2017年 02 月号2017年01月13日 22時05分10秒

創 2017年 02 月号
今日はこういう雑誌を読みました。
「出版社の研究」の特集ですが、現在の雑誌不振、出版不況は実に残念です。
面白い雑誌や書籍はたくさんあるのに、こうもネット情報に負けてしまうのはどうしてなんでしょうか?
私たちが、長い文章を読み込む力を失ってしまったのかな?

ぼくはマイペースで紙の本を読み続けるぞ。

死刑のための殺人: 土浦連続通り魔事件・死刑囚の記録 (新潮文庫) 読売新聞水戸支局取材班2017年01月22日 17時14分42秒

死刑のための殺人: 土浦連続通り魔事件・死刑囚の記録
強烈な1冊でした。
死にたいけど、自殺は失敗するかもしれないし痛いから、死刑になりたい。
死刑になるためには、複数の人間を殺せばいい。
こうして通り魔殺人を犯した死刑囚の記録です。

犯人は人格障害と診断されますが、それはそうでしょう。
しかし、それって責任能力の問えない精神障害とどう違うのか、よくわかりません。

相模原事件の犯人も人格障害なのでしょうか?
だけど、人格障害ということだけで、19人もの人間を殺すのでしょうか?

人格の形作りには、生まれ持った遺伝子の影響も強いのですが、親の教育もかなり影響します。
この犯人の家族は、こころのつながりが断ち切られていたように見えます。
そうした経緯で人格にゆがみが出たのでしょう。
だけどそれが、病気なのか、個性なのか、大変判断が難しい。
この通り魔事件は、秋葉原無差別殺傷事件にも強い影響を及ぼすことになります。

問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書) エマニュエル・トッド2017年01月22日 17時40分49秒

問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論
ちょっと難しい部分もありましたが、感心しながら読みました。
ぼくのような技術屋には、政治経済は縁遠い話ですが、自分たちが立っている基盤を理解しないと、その上に築かれたものは何も理解できないですよね。
そういう意味で勉強になりました。

秋葉原事件 加藤智大の軌跡 (朝日文庫) 中島岳志2017年01月22日 20時40分35秒

秋葉原事件 加藤智大の軌跡
副題にあるように、犯罪に至るまでの軌跡が描かれています。
著者は、中島岳志さん。
中島さんの本を読むのはこれが初めてですが、文章のうまさに驚きました。
犯行の動機が、ネットの掲示板で誰からも相手にされなくなって絶望したこととは、本当に驚きました。
犯人の育ちには大きな問題がありますが、原因はそれだけではないでしょう。
何度も正社員になっていますから、社会との接点が無かった訳でもない。
言葉というコミニュケーションの道具を通じて、人と結び付くという努力を簡単に投げ捨ててしまう人なんですね。
その根気の無さが犯罪の大本にあるように感じます。
7人もの命を奪って、いったい何の意味があったのでしょうか?

ワクチンは怖くない (光文社新書) 岩田 健太郎2017年01月22日 23時31分29秒

ワクチンは怖くない (光文社新書) 岩田 健太郎
ワクチンの一般的な解説というよりも、ワクチンに対して無理解な行政やジャーナリズムに対する強烈な批判の書です。
ハイライトは第1章。子宮頸がんワクチンです。
このワクチンによる副反応にはまだわからないことがあります。
ところが一部の医者や多くのメディアは、「薬害」のように扱っています。著者の岩田先生は、批判精神を書いた大手メディアを鋭く批判しています。とても大事な指摘だと思います。