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日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか (朝日新書) 大澤真幸2016年12月03日 20時58分28秒

日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか
今日はこういう本を読みました。
日本史の本は、人物の名前が読めないのが難点。
初出では振り仮名が付いているが、2回目からは漢字だけなので、名前が読めない。
そうすると前に戻って確認したりするので、読むスピードがどんどん落ちる。
その作業を怠ると、登場人物が誰が誰だか分からなくなっていくので、さらに読むスピードがどんどん落ちる。
日本史はなかなか難しい。

ヨミドクター、連載12回目2016年12月05日 12時40分45秒

インフルエンザにかからないコツ、その1を書きました。

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161111-OYTET50021/

決定的な方法はないのですが、工夫はできます。
ぜひ、お読みください。

千葉大医学部集団強姦事件に思う2016年12月07日 19時48分17秒

千葉大医学部集団強姦事件に思う
連日報道されていますが、OBとして本当に恥ずかしく情けない思いです。怒りの気持ちで日々不愉快です。
容疑者の医学部学生3人のうち2人はラグビー部。
つまりぼくの後輩と言えます(顔も名前も知りませんが)。
それがいっそう腹立たしい。

さて、なんでこのような忌まわしい事件が起きたのか、それは今後の司法の裁きをみないとわかりません。
ただ、メジャーなメディアからは少し的外れな意見も出ているようなので、雑感を述べておきます。

千葉大医学部の学生や医師は「エリートだから、何をやっても許される」という感覚で犯罪をおかした、、、という論評を見かけました。
これは二重の意味で正しくありません。
まず、学生や研修医は自分のことをエリートなどとは考えていません。
むしろ逆です。
逮捕された5年生たちはベッドサイドラーニングという実習を受けていた最中だと思います。
この実習は、机上の勉強ではなく、一人の学生に一人の患者を割り当てられて指導教官からみっちりと絞られます。

ぼくも大学に在籍していた時は、みっちりと学生を絞りました。そういう厳しい鍛錬を通じて医師が生まれていくから妥協は一切しないわけです。
さすがにパワハラになるようなことは言いませんが、学生に対しては徹底的にしごきます。
こういう生活が2年くらい続くので、医学生がエリート意識を持って鼻高々になることなんてあり得ません。
研修医だって同じです。毎日、先輩の医師から厳しくしごかれます。

では、もし、エリート意識を持っていたら?
だからと言って、集団強姦をおこなって、それが許されると思うほど、こいつらは馬鹿ではありません。
それくらいの法律は中学生でも知っています。
未開の国の王様(そんなものは存在しませんが)ではないのだから、何をやっても許されると冷静に判断するなんてことはあり得ません。

では、なぜ犯罪が起きたか?
ぼくには理由はわかりませんが、強姦がほかの犯罪と違う点は「性欲」という人間の基本的な、そして強烈な欲求に基づいている点は見逃せないと思います。
人はその「性欲」を抑えるようにくり返し自分に縛りをかけているはずです。
それが外れてしまった。
酒のせいもあったでしょう。集団心理もあったでしょう。しかしそれだけではない。

犯行が計画的だったのか、突発的だったのか、今後の捜査で明らかになるでしょう。
いずれであっても許されないのですが、基本的には女性に対する差別意識があったのではないでしょうか?
つまり、女性を酔わせて人事不省に陥らせて集団強姦をしても、女性は泣き寝入りをして表沙汰にならないと、被害者女性を見下していたのではないでしょうか?
(そういう意味では、千葉大医学部だったから、、、という理由はぼくには思い当たりません)

医学部の学生の倫理観はどうなっているのか? という批判もよく目にします。
はっきり言って「普通」です。
文学部も工学部も医学部も道徳心は一緒です。
医学部の学生だけが倫理観が高いなんていうことはありません。
そんなことを言ったらほかの学部生に失礼です。

教育はどうなっているのか? という批判も目にします。
いや、さすがに学生を集めて「強姦するな」という講義はしないでしょう。
それは20歳になるまでに家庭や社会が教えることです。

この学生たちはおそらく退学になるでしょう。研修医は医師免許を剥奪されるでしょう。
退学になっても、いつかまたほかの医学部に入学するのでは? という指摘もありますが、それは無いんじゃないでしょうか?
なぜなら、この連中は懲役10数年の実刑を喰らうと考えられるからです。
出所する時は40歳近いはず。
社会復帰が精一杯で、医学部に合格できるなんてあり得ません。

なお、現在、千葉大医学部ならびに病院は飲酒を伴う会合(要するに忘年会)を禁止しています。
ぼくの意見では、それには何の意味もありません。
酒を飲むとどいつもこいつも強姦するんですか? そんなことはさすがに無い。
医学部の学生も病院の医師も、ほぼ100%が「普通」の人間です。
今回の事件が起きたことで「異常」な人間の基準に当てはめて行動を縛るのは、正しくないと思います。

つまり罪なき者は、正々堂々としていればいいと考えます。

日本小児血液・がん学会へ行く2016年12月16日 16時40分25秒

日本小児血液・がん学会へ行く
久しぶりに小児がん学会に参加しました。
一番大事な仕事は、Meet the Expert という朝食付きセミナーで講師をつとめることです。
大学の教授やこども病院の病院長などをリタイヤした先人から、若手がレクチャーを受けるというものです。
ぼくのような若い人間、そして開業医が講師をつとめるのは異例というか、前例がないのではないでしょうか?
昨年から学会に依頼されていましたが、今年は学会場が品川なので行くことにしました。

さて、その前夜に会長招宴。
学会の重鎮がずらりと招かれています。
だがその顔ぶれは、実はほとんどが知った顔。ぼくの友人たちはみんな、教授とかこども病院の部長とか、学会の理事長になっています。
つまり歳をとったということ。
小児がん学会に参加するのは、何年ぶりか正確に覚えていないくらいなのですが、僕を見つけるとみんなが寄ってきてきれます。
体調のことを心配してくれて、仕事の様子を聞かれ、執筆のことを聞かれます。
僕など過去の人間ですが、ちゃんと忘れないでいてくれるのですね。
うれしい。うう。泣く。
会長招宴に引き続いて、仲間たちと飲みに出かけました。
楽しい時間はたちまち過ぎて、あっと言う間に閉店です。

さて、翌日は早朝からMeet the Expert 。
小児がん学会でありながら、僕は「重い障害を生きる子を通じて医師と患者家族の関係を考える」というテーマを選びました。
誰も聴きにきてくれなかったらどうしようかと思いましたが、席はしっかり埋まりました。
おまけに学会の会長である慶應の黒田教授まで聴きにきてくれました。
いや、うれしいですね。
スライド50枚を使って、呼吸器で生きる子の人生をしっかりとプレゼンしました。
お世辞と思いますが、黒田教授はとてもよかった、感動したと言ってくれました。

さて、そのあと普通に学会に参加です。
フロアから演者の発表を聴く。
学会はやはり良い。身が引き締まります。
だけど、少しだけ寂しい思いもしました。
自分には発表する研究成果がない。かつて僕は、小児がん学会で次から次に自分の新しい研究結果を報告しました。
他の施設からの発表に対しても質問を次々に浴びせて、いつもスポットライトに当たっていたと思います。

しかし、今やただの聴衆の一人。若い腫瘍科医は誰も僕のことなど知らないでしょう。

大学を去って開業医になり、文章を書くことで僕には新しい世界が開けました。
それはそれで大変幸福なのですが、人間ってやはり何かに帰属していないと淋しい。
やっぱり僕は小児外科医、そして小児腫瘍科医。
大学に残って小児がんの研究をしていたら、仕事だけの狭い世界に生きていたかもしれませんが、本当の自分の居場所に安心感を得ることができたように思えます。
そんなことをちょっと考えてしまいました。

さて、2018年に、小児がん学会は京都で開催されます。国際小児がん学会(SIOP)との同時開催です。
会長の京都府立医大・細井教授は、ぼくを主賓として招いてくれるそうです(笑)。
今から楽しみです。先生、約束ですよ〜。

ヨミドクター、連載13回目2016年12月19日 22時27分19秒

ヨミドクターに「インフルエンザにかからないコツ、その2」を書きました。

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161115-OYTET50025/

ぜひ、お読みください。
少しは参考になるかもしれません。

2016年の収穫2016年12月23日 16時36分24秒

2016年の収穫
今年も終わろうとしています。
週刊読書人に「2016年の収穫」を書きました。

他の執筆者の「収穫」を読むと、かなり個性的というか、マイナーな本が多いですね。
書店で平積みになるような本はほとんど見かけません。
ま、ぼくも人のことは言えませんが。

広告が掲載されました2016年12月23日 16時40分26秒

読売新聞に広告
「子どもの危険な病気のサインがわかる本」(講談社)、みなさんは手にとって頂けたでしょうか?

先日、読売新聞に広告が掲載されました。

書評が出る2016年12月23日 16時44分11秒

赤旗に書評
「子どもの危険な病気のサインがわかる本」(講談社)の書評が出ました。
なんと! しんぶん赤旗です。
びっくりです。うれしいじゃありませんか。
これを機に、拙著を手にとってくれる人が増えると有り難いのですが。

重版未定 ( 川崎昌平)2016年12月24日 16時48分39秒

重版未定 ( 川崎昌平)
なるほどー。出版社はこうやって動いているのか。
まだまだ知りたいことがたくさんあるな。
興味は尽きません。

これが収穫・20162016年12月24日 17時20分25秒

2016年の収穫
1週間経ったので、公開してもいいでしょう。
クリックすると拡大されます。
ぼくの書いた記事はコレ。
2016年の収穫です。