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障害者のリアル×東大生のリアル 「障害者のリアルに迫る」東大ゼミ, 野澤 和弘2016年11月12日 22時39分19秒

障害者のリアル×東大生のリアル
これは傑作だと思います。
障害者のリアルを綴った本ではなく、障害者のリアルに接して、東大生がどう感じたかのリアルをまとめた本です。
別に東大生でなくても本としては成立していたと思いますが、やはり東大生でなければ、これだけの感性や表現力は現れてこなかったと思います。
ま、思い込みかもしれませんが。

しかし、つくづく自分はダメな大学生だったと思います。
医学部に入学して最初の2年は一般教養でした。
ぼくはけっこうやる気満々だったのですが、いかんせん、ぼくの周囲で勉学をしたいという人が見当たりませんでした。

本気で勉強をするのは、3年目の医学部に進級してから。だから最初の2年は、楽に単位を取れる授業を選ぶという学生ばかりでした。
それでもぼくは真面目にドイツ語を学んだりしたのですが、社会学とか、文学とかは、いい加減な学生でした。

この本に出て来る東大生は実にまじめです。
一生懸命、自分の人生に向き合っていると感じます。
そして瑞々しい感性がある。
いや、素晴らしいな、若いって。

ぼくの夢は、もう一度、教壇に立つことです。
大学に在籍した時は、医学部の学生や看護学部の学生にたくさん実習や講義をおこないました。
しかし、いま、教壇に立てるならば、医学とは何かを論じてみたい。そして教えることによって自分が学んでみたいと思います。
叶わぬ夢とは思いますが、夢を見続けるのもいいのではないでしょうか?

オススメの1冊です。