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アトピービジネス (文春新書) 竹原 和彦2016年10月16日 18時26分04秒

アトピービジネス (文春新書) 竹原 和彦
かなり前に読んだ本ですが、勉強をし直すために再読しました。

小児がんと闘っているご家族も、かなりの割合で民間療法を併用しています。
命のかかった病気ですからやむを得ない面もあるでしょう。
ぼくは「黙認」というか、ぼくの治療を邪魔しなければ民間療法の併用は許していました。

しかし、アトピービジネスはただの「民間療法」とは異なります。本来おこなうべき「標準治療」をすべてやめてしまうからです。
アトピー性皮膚炎とは慢性疾患ですから、コントロールすることはできても完治は難しい。
そこへもってきて、ステロイドの副作用が盛んに喧伝されるため、人はアトピービジネスに走るわけです。

アトピービジネスが盛んになった理由の1つに、医者(特に皮膚科医)の説明不足があったことも否定できないでしょう。
しかし何と言っても責任が重いのは、大手メディアです。
1990年代のステロイドバッシングは実に激しかった。
新聞・テレビが報じたことを真に受けてアトピー性皮膚炎が悪化した人は、数えきれいないほどたくさんいるでしょう。
今から20年以上も前のことですから、今になってそのことを批判しても仕方ないかもしれません。
ですが、なぜ間違った記事を湯水のごとく報じたのか、報道機関は自らを検証してもいいかもしれませんね。

アトピー性皮膚炎のもっとも大事な治療は、ステロイド軟膏を適性に、不足なく、しっかりと塗ることです。
正しいステロイドの塗り方を知りたい保護者も多いと思いますので、企画が通ったらヨミドクターにコラムを書きたいです。

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