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読ませる自分史の書き方 (幻冬舎新書) 工藤 美代子2016年09月14日 22時53分10秒

読ませる自分史の書き方
面白くてあっと言う間に読んでしまいました。
ぼくは以前、工藤美代子さんにインタビューしたことがありますが、本番のインタビューも、インタビュー後の雑談もとても面白かった。
とてもたくさんの「ひきだし」のある作家さんで、いろいろなエピソードやユニークな批評が次から次に出てくるのですね。
その語る力が文章によく反映されていて、「工藤写真館の昭和」や「今朝の骨肉、夕べのみそ汁」などは本当に引き込まれる面白さです。

「自分史」を書きましょう、という本なんですが、これだけのテーマで1冊の本を仕上げるまでに「語る」ことができるのは実にすごいことです。
ぼくだったら、数ページしか書けない。
ストーリーテラーだなと感嘆します。

ぼくも「自分史」を書いてみたい気持ちがありますが、実行に移すかどうかはまったく分かりません。
大学病院で20年近く、人間の生き死にを見てきましたから、中には絶対に言えない話もあります。
面白い話もあるし、腹の立つ話もある。
コイツだけは許せないという奴もいるし(笑)。

すべてをさらけ出しても仕方ないという思いもあるし、自分の子どもにすべてを伝えたいという気持ちもある。
ま、もうちょっと考えましょう。

「本は出した方が勝ち」。
工藤さんはそう仰います。作家さんのプロ根性ですね。
すばらしい。
ぼくも2017年までに3冊の本を出すこと目指しています。
目標は大きく! ですね。