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「ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話」生島 淳2015年10月25日 20時52分12秒

ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話
日本の文化と歴史に対する深い造詣に満ちたエディーさんの言葉の数々。
世界レベルのヘッドコーチとはこういうものなのだと知りました。

コーチングとは「信じること」
とサブタイトルにありますが、この本はそういうコーチングのノウハウを伝える本ではありません。
日本のラグビー界・スポーツ界のダメな部分を批評した本です。

スポーツは文化ですから、文化を論じるとということは日本という国を論じることです。
ですから「日本論」になっている訳ですね。

レクレーションが、リ・クリエイション(再・創造)とは恥ずかしながら知りませんでした。
スポーツとは人間が仕事のストレスから解放されて、もう一度、創造的行為・思考をするためのものなんですね。
ところが、日本では、敗戦で失ったものをスポーツを道具に取り戻そうとしたために、軍隊風規律が持ち込まれてしまったのです。

いずれにしても、エディーさん無しにW杯3勝はあり得なかったと思います。
そして、外国出身の選手抜きにも同様です。
一部の関係者に見られる、自国選手だけで、、、なんてことに拘っている発想が完全に世界から遅れていると思います。
そんな考えならば、W杯に出なければいいんです。

4年後のW杯は本当に厳しいと思います。
五郎丸選手だって、ぼくは彼が早稲田大学にいた頃からテレビ観戦しています。
世界クラスになるためには10年かかった訳です。

4年後に苦労するのは、スクラム第2列じゃないかな?
それからバックスではセンター。
あとのポジションは(外国出身者を含めて)人材が出てくるような気がします。