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「映画の奈落: 北陸代理戦争事件」伊藤彰彦2015年07月05日 21時56分24秒

「映画の奈落: 北陸代理戦争事件」伊藤彰彦
これはヘビー級のノンフィクションです。
結果としての本の面白さはもちろんですが、本を作る過程での映画シナリオの分析の仕方など、並大抵ではありません。

そもそも複雑な構成になっている。
だけど、本を書く目的が冒頭に「三つの挑戦」として列記されているために、ものすごく理解しやすい。
「やくざ映画の作り方」と「現実のやくざの抗争」と「映画界とやくざの相互関係」を描いているため、重層的で奥行きのある作品に仕上がっているのでしょう。
脚本家・高田さんの晩年も迫力十分でした。

こういうノンフィクションこそベストセラーになって欲しいし、文学賞などを獲って高く評価されて欲しいですね。