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「iPS細胞 不可能を可能にした細胞」 (中公新書) 黒木 登志夫2015年04月29日 22時12分15秒

「iPS細胞 不可能を可能にした細胞」 (中公新書) 黒木 登志夫
黒木先生は、高度に難しい専門的な内容を、たとえ話などを使って、ユーモアも交えながら、とても分かりやすく説明する力量があります。
本作でもその筆力がいかんなく発揮されています。

ただ、iPS細胞というのは、現時点ではまだまだ「一般の人たち」にはあまり関係が無い細胞なんです。
ノーベル賞を受賞した理由は、「分化した哺乳動物の細胞を初期化した」ということにあって、誰かの命を救った訳ではありません。
従って、本書を(いわゆる)文系の人が読んでも面白いと思うかな?
と言うかやはりかなり専門的過ぎて、ちょっと理解が難しいかもしれないと想像します。

追記)黒木先生は、iPS細胞を日本を代表する「国細胞」と表現していますが、ぼくの意見では、「国細胞」は現時点ではVero細胞だと思います。