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障害児の受容をめぐる生命倫理について、語る2014年09月13日 22時28分26秒

診療が終わってから東京・湯島へ行ってきました。
コミュニティケア・センター
http://homepage2.nifty.com/comcare/
の佐藤修さんが主催する「第3回ちょっとハードなカフェサロン」
http://cws-osamu.cocolog-nifty.com/cws_private/2014/08/post-dc8c.html
で、「障害児の受容をめぐる生命倫理」について語ってきたのです。
もちろん、「運命の子 トリソミー」が起点になっています。

参加者は僕を含めて12人。
様々な職種の人達が、高い問題意識を持って集まりました。
ぼくは「問題提起者」としてスライド54枚を使い、約45分、プレゼンテーションし、その後、全員で1時間を越える討論を行いました。

僕の問題提起が、参加した皆さんの満足できるレベルに到達していたか、大変心許ないのですが、少なくとも僕にとっては非常に勉強となる時間を過ごすことができました。
そして自分の知識や体験の足りない部分も明らかになったように感じます。
これからの課題にしていきたいと思いますが、焦っても仕方がないので、数年のスパンで学びを深めたいと決意しました。

すべては書ききれませんが、印象的だったことをいくつか。

1 人間は変わることができるという指摘。障害児の孫を受け入れることができなかった祖母が、その後、児を深く愛するようになる。そこに人間の可能性を感じるという意見がありました。
僕は事実を書いたのみでしたが、言われてみると確かにそういう深い意味があると気づかされました。

2 ゴーシェ病の母子が、(在宅人工呼吸器という)同じような道を歩もうとしている家族に、教えることができる、役に立てる、そのことに生きる意味を見いだせるという部分が素晴らしいという指摘がありました。僕もまったく同感です。

3 「医師の使命とは何か?」と質問されてうまく答えることができませんでした。これには理由があって、僕の中には「答え」が複数あるため、どれを取り出せばいいのか咄嗟に判断が付かなかった。ですが、この質問は本当に嬉しかった。ぼくはこの問いによって医者としての原点にもう一度回帰できるような気がします。
医者の使命とは、「命を守る」とか「命を助ける」ということでは「ない」と、実は僕は考えています。
なぜなら、人は不老不死ではないからです。医者が病気を治し命を助けるなどというのはおこがましい。
医者の本分は「困った人の相談に乗る」ことだと思います。
人はいろいろな部分で困りますが、健康問題で困るのはなかなか辛い。しかし医者はこの部分に関してはかなり人様のお役に立つことができる。場合によっては治すことも可能「かも」しれない。それが叶わなくても、相談には乗ることが可能でしょう。
ここが一番重要ではないか?
健康で困っている人に対して1時間でも2時間でも話を聞いてあげられる。それが医者の特性であり、本質にして義務でしょう。
困っている人を助けてあげられて、なおかつ、収入を得られるというのは本当に良い仕事だと思います。

4 プレゼンで市井三郎先生の「歴史の進歩とはなにか」を引用しましたが、複数の参加者から賛同の意見が出されました。やはり偉大な思想は時間を超えるのだなとつくづく感じました。
若き日の松永青年が最も影響を受けた思想家です。

大して詰まっていない脳みそを精一杯使ったせいでしょうか、大変疲れました。
やはりこういう刺激がないと、人間はどんどん劣化していきますね。