福島の小児甲状腺がん ― 2014年03月10日 20時44分47秒
なぜこんなにも多いか、考えられる理由は二つしかありません。
1 原発事故で被曝した結果、小児の甲状腺がんが多発している。
2 数十万人の子どもに超音波検査をおこなうと、微少ながんが見付かってしまう。検査をやらなけらば一生気づかれない。
1か2か。
区別できるの方法が一つだけあります。
それは原発事故の影響を被っていない地域の子どもに対して数十万人規模で甲状腺の超音波検査をおこなうことです。
たとえば九州とかで。
だけどこの対照試験には大きな欠点があります。
もし九州で数十万の子どもに超音波検査をおこなって、福島と同じような頻度で甲状腺がんが見付かってしまったら、どうしたらいいのでしょう。
近藤先生の「がんもどき理論」ではありませんが、がんを放置するのは相当な勇気が必要です。
やはり手術せざるを得ないと思いますし、手術例の一部には「手術合併症」が起きるでしょう。
私たち小児外科医は「神経芽腫マススクリーニング」でそれを学んできました。
放射線被曝で発がんするのは甲状腺「乳頭がん」。
発育が極めて遅く、死亡率は大変低い。
それを考慮すると、福島で超音波スクリーニングを導入したのは正しかったのかどうか、ちょっと疑問があります。
熟練した(小児)外科医による「触診」だけで十分だった可能性もあります。
1 原発事故で被曝した結果、小児の甲状腺がんが多発している。
2 数十万人の子どもに超音波検査をおこなうと、微少ながんが見付かってしまう。検査をやらなけらば一生気づかれない。
1か2か。
区別できるの方法が一つだけあります。
それは原発事故の影響を被っていない地域の子どもに対して数十万人規模で甲状腺の超音波検査をおこなうことです。
たとえば九州とかで。
だけどこの対照試験には大きな欠点があります。
もし九州で数十万の子どもに超音波検査をおこなって、福島と同じような頻度で甲状腺がんが見付かってしまったら、どうしたらいいのでしょう。
近藤先生の「がんもどき理論」ではありませんが、がんを放置するのは相当な勇気が必要です。
やはり手術せざるを得ないと思いますし、手術例の一部には「手術合併症」が起きるでしょう。
私たち小児外科医は「神経芽腫マススクリーニング」でそれを学んできました。
放射線被曝で発がんするのは甲状腺「乳頭がん」。
発育が極めて遅く、死亡率は大変低い。
それを考慮すると、福島で超音波スクリーニングを導入したのは正しかったのかどうか、ちょっと疑問があります。
熟練した(小児)外科医による「触診」だけで十分だった可能性もあります。
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