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芽むしり仔撃ち (新潮文庫) 大江 健三郎2013年11月03日 16時31分47秒

芽むしり仔撃ち
大江先生の最初の長編です。

感化院・疎開・疫病・孤立・自由・屈辱・絶望。
大江健三郎の初期文学の精髄がすべて込められています。

エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う (NHK出版新書) 石井 彰2013年11月04日 22時34分52秒

エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う
福島原発事故を受けて、では日本はこの先、エネルギー政策をどう考えるか?
本書はその答えを、科学的なデータに基づき、専門的なことを分かりやすく説明しています。
多くの人に読んで欲しい名著だと思います。それにしても日本の政治家はいったい何をやっているのでしょう?

炭素文明論 「元素の王者」が歴史を動かす (新潮選書) 佐藤 健太郎2013年11月06日 15時01分27秒

炭素文明論 「元素の王者」が歴史を動かす
一つ一つの章は大変面白い(ただし、僕にとっては既知の事柄も多数あり)のですが、これらをまとめて「炭素文明論」として語る「スタンス」はどうなのでしょうか?
各論のみが詳述されていて、肝心の総論、つまり「炭素文明論」が語られていなかったような気がしないでもありません。
ですが、くり返しますが面白い本であることには間違いありません。科学史や文明史に興味のある人は読んでみてください。

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書) 夏井 睦2013年11月06日 22時34分13秒

炭水化物が人類を滅ぼす
今日はこういう本も読みました。
努力なのか才能なのか、ま、両方なんでしょうけれど、僕には書けないな、こういう本。羨ましいです。

統合失調症がやってきた ハウス加賀谷, 松本キック2013年11月07日 23時36分48秒

統合失調症がやってきた
今夜読んだ本はこれ。
余りの面白さに完全に引き込まれた。
クライマックスでは泣きそうになるくらい心が揺さぶられた。

装丁を語る。 鈴木 成一2013年11月08日 20時30分35秒

装丁を語る。
ご本人は努力と仰るかもしれませんが、ぼくには、才能で生きているように見えます。
羨ましい!

あなたは何故、存在するのか?2013年11月10日 20時50分23秒

自分が何故、存在するのか、考えた経験の無い人はいないでしょう。
考え始めるときりがなくなり、若い頃には多くの人が大抵哲学を少々かじってみるものです。

僕も哲学の本はこれまでに何冊も読んできましたが、「完読」できたことは稀で、途中で意味が分からなくなり、ほとんどの場合放り出してしまいます。
哲学からのアプローチに対して生物学的な考え方もあります。

リチャード・ドーキンスの進化論は画期的、そしてセンセーショナルでした。
「利己的な遺伝子」が発表されたのは1976年ですから、考えてみればかなり前のことです。
僕も医者になってすぐの頃に読みました。

彼の説によれば、人は(生き物は)遺伝子の「乗り物」に過ぎない。
つまり人(生き物)が存在しているのではなく、遺伝子DNAが存在している。
DNAは永遠に生き続けるためにに、人(生き物)という「乗り物」を利用している訳ですね。
だからあなたが存在している理由は、あなたという人格が存在しているのではなく、DNAが存在しているからあなたがいるということです。

僕はこの考え方は正しいと思います。
しかし同時に別のことも考えます。
では、なぜ、あなたには「心」があるのか?

フロイトによれば、人間という生き物は、「本能」が壊れています。
私たちは「性欲」を本能と考えますが、それは間違っています。
なぜならば、人間以外の「生き物」は、「繁殖」だけの目的で行為をおこないますが、人はそうではない。
つまり人は高度に脳を発達させたために「本能」が壊れた。
その壊れた「本能」を埋めるために人は「心」を作ったのですね。

その結果「自我」が形成されてしまうので、私たちがDNAの乗り物であろうと無かろうと、ま、関係ないのです。
現実に「自我」があるのだから。

それに「生き物」というのは子孫を作る時に、DNAの組み替えを頻繁に起こします。
身長や顔付きが若干両親に似ていても、人格は100%別です。
DNAのある部分は子孫に引き継がれていっても、それってあまり大きな意味は無いでしょう。

あなたが何故、存在するのかと問いを発すれば、それはまず、生物として存在してしまったから。そして脳が発達して本能が壊れて心が生じてしまったからでしょう。
あなたの目の前にパソコンがあるとしますね?
なぜパソコンがあるのか?
そんなことを考えたってしかたありません。
もちろん理由はあるでしょう。
しかし現に存在するものに対して、哲学的に意義を見付けようとしても詮無いことだと思います。
ま、そういう思考を哲学と言う人もいますが。

統合失調症 (PHP新書) 岡田 尊司2013年11月11日 21時12分14秒

統合失調症 (PHP新書)
思った以上に専門的な作りになっており、基礎的な知識がないと理解が難しい記述もありました。
「統合失調症」は、僕が高校生の頃から強く関心を持っている疾患です。
現代では「物質」で病因とか治療法を探ろうとする流れにありますが、個人的にはもう少し精神分析学的な手法が残ってもいいのではと思うことがあります。
しかし僕は門外漢なので、そういった指摘は専門家には迷惑かもしれませんね。

人間の性はなぜ奇妙に進化したのか (草思社文庫) ジャレド ダイアモンド2013年11月12日 22時13分47秒

人間の性はなぜ奇妙に進化したのか
一般的には○○であるが、これには多数の例外がある。

こういった論理で文章が進んでいくので、読んでいる方はかなり辛い。ま、論理と言わないかもしれないけど。

うつと気分障害 (幻冬舎新書) 岡田 尊司2013年11月17日 22時36分19秒

うつと気分障害
こういう本を読んでみた。