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足摺岬 (講談社文芸文庫) 田宮 虎彦2013年08月24日 23時23分24秒

足摺岬
高校生の時に大変感銘を受けた小説です。
この本を買い直して読み返したのは、、、、自分のブログを調べると、5年前のこと。
そして今日、5年ぶりに、さらに読み返しました。

やはり良い作品です。
何が良いって、文章ですね。

ノンフィクションと違って「過剰」に書いている部分があるんですが、そこに詩情がある。
フィクションとは「豊饒」に語って「詩」を浮かび上がらせる文学なのかもしれませんね。

普遍的な価値をもつ文学って、読み手が成長する(歳を取る)と、受け取り方が変化するので、その点が普遍的であり、一人の読者を捉えて離さないのでしょう。
そういう意味でも、若い頃にたくさんの文学に親しんでおくと良いと思います。
何十年かして読み返すと、新しい感動がありますよ。